IEEE 1394b
読み:アイトリプルイーいちさんきゅうよんビー
外語:IEEE 1394b
IEEE 1394
標準化委員会の作業部会の一つ。およびこの作業部会より2002(平成14)年に仕様が策定された、IEEE 1394およびIEEE 1394aの後継
シリアルバスインターフェイス
規格。
目次
概要
特徴
速度
動作モード
コネクター、ケーブル
物理層
2リンクの活用
概要
IEEE 1394bは様々な変更点がある。委細は下記するが、主には高速化(最大3.2Gbps)と長距離化(最大100m)、伝送媒体の追加などがある。
特徴
速度
従来のIEEE 1394/IEEE 1394aは100Mbps/200Mbps/400Mbpsまで対応した。
IEEE 1394bは800Mbps/1.6Gbps/3.2Gbpsに対応し、このうち800Mbpsのタイプが現在市販されている。
動作モード
IEEE 1394bはネイティブのbetaモードに加え、IEEE 1394-1995およびIEEE 1394a-2000との互換性があるbilingualモードがある。
コネクター、ケーブル
IEEE 1394b用として新たに9ピンの
コネクター
が追加されたが、このため既存のIEEE 1394との組み合わせが若干複雑になった。
IEEE 1394と同様に主にはシールド付きより対線(
STP
)を使う。
また、それ以外の媒体も仕様に含まれており、
UTP
の
カテゴリー6
(ISO/IEC 11801)
プラスチック光ファイバー
(POF)
ハードポリマークラッド光ファイバー(HPCF)
マルチモードファイバー
(MMF)
が利用できる。
このため、光ファイバーのための初期化や符号化についての仕様が追加されている。
物理層
IEEE 1394bでは物理層の仕様も大きく変わった。
IEEE 1394bでは従来の
DS-Link
ではなく、
ファイバーチャネル
等で広く使われている
8b/10b
符号化を採用した。
また9ピンに増えたことで、通信リンクは二つとなった(TPAとTPB)。このため、例えばTPBが受信中にTPAは送信として利用可能である。
2リンクの活用
IEEE 1394では通信を終えた後にアービトレーション(調整)を行なっていたが、IEEE 1394bでは送受信の最中に行なうことが可能となった。
そしてデータの転送を行なうノードはアービター(中継役)として動作するようにもなった。
このためデータの送受信を終えたら、すぐ次のデータ送信ノードとアービターにバス使用許可が与えられ、すぐ送受信が可能になり、もってバスの利用効率を向上させている。
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