ICMP
読み:アイスィーエムピー
外語:ICMP: Internet Control Message Protocol

 IPv4の機能の一部で、IPv4内のプロトコルエラーを制御するためのプロトコル。
目次

概要
 RFC 792で規定されており、IPv4上で動作する。IPのプロトコル番号は1。
 IPv6ではICMPv6が相当する。

機能
 ルーティングテーブルの保守や、ルーターの飽和を防止するためのフロー制御などが基本機能であるが、ネットマスク情報の交換などに加え、ネットワークの時刻あわせ機能(現在はまず使わない)など、いくつかの細かな機能もあわせ持っている。
 また、ネットワークの診断に使うpingtracerouteなどでも使われる(WindowsではTRACERT.EXEがtracerouteに相当する機能を有する)。なお、tracerouteはUDPを投げて帰るICMPを見るが、TRACERT.EXEはICMPを投げてICMPを帰るのを見るという仕様の違いがある。

技術

ICMPヘッダー
 ヘッダー長は4オクテット以上の不定長。
 
 先頭より順番に、次の情報が格納される。

ICMPメッセージの一覧
 注記なきものはRFC 792で規定される。
TypeMessage意味
0Echo Replyエコー応答
3Destination Unreachable宛先到着不能通知
4Source Quench始点抑制要求
5Redirect経路変更要求
6Alternate Host Address代替ホストアドレス (RFC 6918)
8Echo Requestエコー要求
9Router Advertisementルーター通知 (RFC 1256)
10Router Solicitationルーター要請 (RFC 1256)
11Time Exceeded時間切れ通知
12Parameter Problemパラメーター異常通知
13Timestamp時刻要求
14Timestamp Reply時刻応答
15Information Request情報要求
16Information Reply情報応答
17Address Mask Request (AM1)アドレスマスク要求 (RFC 950)
18Address Mask Reply (AM2)アドレスマスク応答 (RFC 950)
30Tracerouteトレースルート (RFC 1393) RFC 6814で廃止
31Datagram Conversion Errorデータグラム変換エラー (RFC 1475) RFC 6814で廃止
32Mobile Host Redirectモバイルホストリダイレクト (実験プロトコル)
33IPv6 Where-Are-You隣接IPv6ノードの識別 (実験プロトコル)
34IPv6 I-Am-Here隣接IPv6ノードの識別 (実験プロトコル)
35Mobile Registration Requestモバイルノード登録要求 (実験プロトコル)
36Mobile Registration Replyモバイルノード登録応答 (実験プロトコル)
37Domain Name RequestFQDNの要求 (RFC 1788)
38Domain Name ReplyFQDNの要求 (RFC 1788)
39SKIPSKIP

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