FlexRay |
辞書:通信用語の基礎知識 通信手順下編 (CPEQIP) |
読み:フレックスレイ |
外語:FlexRay |
品詞:名詞 |
パワー・トレイン系向け制御系車内LANの一つ。
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概要 |
趣旨 |
エンジン、ギア、X-by-Wireなどを主要なアプリケーションとする通信プロトコルである。
従来のCANより高速で、多様なネットワーク構成に対応する。
FlexRayコンソーシアムにて標準化が進められている。FlexRayはDaimler Chrysler AGの登録商標である。
バージョン |
特徴 |
性能 |
一つのネットワークに最大22ノードが接続できる。
通信速度は2.5Mbps/5Mbps/10Mbpsである。
バス距離は最大22mだが、トポロジーによって変化する。
物理層は、メタル線の他に、プラスチック光ファイバー(POF)を利用可能。
主要機能 |
FlexRayは、将来を見据えて、次のような機能を有している。
タイムトリガー方式を採用し、通信遅れが発生する問題を解消した。
通信レートは最大10Mbps
通信は冗長化され、完全に二重化したネットワークの構築が可能。
タイムトリガー |
従来のCANなどはCSMA/CD方式を採用しており、イベントドリブンで動作していた。優先度に応じて送信順位を決定するが、このため必要な情報を送るために遅延が発生することもあった。
FlexRayは、タイムトリガー方式を採用しており、接続されたそれぞれの機器は、あらかじめ決められたスケジュールでデータを送信する。このため、遅延を最小限とし、確実にデータを送ることが可能となる。
物理層 |
メタル線と光ファイバーがある。メタル線の場合は、バスは、Idle_LP、Idle、Data_1、Data_0という4つの状態が定義されている。
信号線は2線式で、データ送信中は、一方が論理HIGHならもう一方は論理LOWとなり、どちらがHIGH/LOWかによってData_0/Data_1を表わす平衡伝送方式が採用されている。
リンク |
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