全角文字
読み:ぜんかくもじ
外語:full width character

 横幅が縦幅がほぼ同じ大きさ(全角)の文字。
目次

概要
 かつて日本の電子計算機では、英語圏と同等の範囲の文字を1バイトで表わし、日本語で使う漢字文字を2バイトで表わした。
 また当時の画面表示能力の限界から、1バイト文字(英数文字)は英語圏と同様に横幅が縦幅の半分であったが、2バイト文字(漢字文字)は縦横同じ幅で表示された。
 かくして、これを呼び分けるのに、1バイト文字を半角(半角文字)、2バイト文字を全角(全角文字)と呼んだ。

特徴

幅とバイト数
 当時は計算機の処理能力等の問題もあり、文字のフォントの大きさ(文字幅)は統一されていた。これを等幅フォントという。従って、IもWも幅は等しく、また漢字文字もそれぞれ同じ幅であった。
 当時主流だったシフトJISでは、ちょうど文字幅とバイト数が一致するため、これはこれで都合の良い仕様ではあったが、やがて電子計算機の性能も向上し、文字幅も自在なプロポーショナルフォントが普及しはじめた。

プロポーショナルフォント
 プロポーショナルフォントの場合、半角/全角という概念自体が存在しない。
 しかし、シフトJISにを符号に用いた場合、従来と同様に1バイト文字と2バイト文字があり、それぞれに同じ文字も存在した(英数文字など)。そのため、角/全角という概念がなくなっても、両者を区別する目的で、半角文字/全角文字という用語は生き残ったのである。

Unicode
 現在、多くの処理系で、文字コードにUnicodeが採用されている。
 UnicodeでもシフトJISとの互換性のため、両方が別のコードポイントとして格納されている。特別扱いされるのは全角文字であり、ASCIIないしISO 646相当の、全角記号、全角英数字は、U+FF01〜U+FF5Eに配置されている。
 但し全角空白については、U+3000(IDEOGRAPHIC SPACE)という文字が用意されており、記号類と同様に扱われている。

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