Bluetooth Low Energy
読み:ブルートゥース-ロー-エナジー
外語:Bluetooth Low Energy

 Bluetooth 4.0から仕様が追加された、超低消費電力(ULP)型の通信規格。「Bluetooth LE」や「BLE」と略される。
目次

概要
 Bluetooth 4.0では、最大1Mbpsと遅く、データ長も最大27オクテットという制限があるが、少量のデータを低頻度で送信する用途に特化することで省電力で動作するものとして採用された。
 センサーなど、送受信するデータ量は僅かで、かつバッテリー資源が限られたアクセサリーをターゲットとしている。
 Bluetooth Low Energy対応の製品は「Bluetooth Smart」というブランド名で呼ばれている。
 なお、Bluetooth 4.2から、データ長は最大251オクテットとなった。やや大きめのデータを送る際のオーバーヘッドが軽減される。

特徴

物理層
 従来のBluetooth(クラシックBluetooth)とは非互換である。
 同じ周波数(2.4GHz帯)は用いているが、物理層変調方式「LE物理層」はクラシックBluetoothの物理層と全く異なる。そこで、Bluetooth LEには専用のプロファイルが別途用意されている。

応用範囲
 Bluetooth LEは、腕時計などで普及が始まっている。
 超低消費電力(ULP)型通信は様々なものがあり、Bluetooth LEである必然性は特になにもないが、Bluetoothというブランド名が冠されているため、知名度は高い。
 そんな中、対抗技術として超広帯域無線(UWB)を用いる高速かつ省電力のボディエリアネットワーク(BAN)が登場した。

実装
 Windowsでは、Windows 8で公式対応した。それ以前では、デバイスドライバーでの対応で、メーカーの独自実装となっている。
 iOSでは、iOS 5以降と、iPhone 4SおよびiPad(第3世代)以降でBluetooth LEに対応した。
 Androidでは、Android 4.3(APIレベル18)から公式対応を開始した。それより前のAndroidでは、Bluetooth LEはメーカーの独自実装となっている。

再検索