.jp
読み:ドット-ジェイピー
外語:.jp
日本(JaPan)の国別ドメイン(
ccTLD
)。通称は
JPドメイン名
。
目次
種類
特徴
一般的なもの
KEK.JP
取得条件
安全の目印
技術
IDN
使用可能文字
沿革
種類
大きく4種類にわけられる。
属性型JPドメイン名
(組織種別型)
地域型JPドメイン名
汎用JPドメイン名
KEK.JP
特徴
一般的なもの
属性型JPドメイン名
はセカンドレベルがac/ad/co/ed/go/lg/gr/ne/orのもの。
地域型JPドメイン名
はセカンドレベルがtokyo等都道府県名または政令指定都市名のもの。
汎用JPドメイン名はセカンドレベルが3文字以上で、かつ地域型ドメインなどの規定に抵触しない任意の名称を持つもの。
KEK.JP
KEK.JPは文部科学省高エネルギー加速器研究機構である。以前はNTT.JPとNTTDATA.JPも存在した。
汎用JPドメイン名と見分けが付かないが、これは汎用JPドメイン名の提供開始以前から存在していた。現在のKEK.JPは2001(平成13)年3月26日に汎用JPドメイン名として再登録されたものであるが、他の汎用JPドメイン名とは区別されるべきである。
現在はNTT.JPとNTTDATA.JPはそれぞれ復活しているが、今となっては、この二つはあくまで普通の汎用JPドメイン名なのであり、KEK.JPとはやはり区別されるべきだろう。
取得条件
全ての種類について、取得は日本国内に住所を持つ者に限定されている。
属性型JPドメイン名の取得は、それぞれの属性に準じていることが更に必要である。
安全の目印
McAfee
が2008(平成20)年6月4日に発表した、Webで訪問すると危険な
TLD
の調査結果によると、.jpは極めて安全であり、.jpの危険なサイトは0.1%だったとする。最も安全なTLDだったフィンランドの.fi(0.05%)および米政府の
.gov
(0.05%)に次いで3位だった。
根拠が定かでないため、どれほど信用できる情報なのかは定かでは無いが、元々.jpは厳密なドメインであったこと、原則として
日本人
しか取得しないことが最大の理由と思われる。
逆に気になるのは、.govの0.05%は一体何をやらかしたのか、という点であろう。
技術
IDN
.jpドメインはIDNに対応する。
このドメインは次の文字集合から、必要な文字が選ばれて使用可能な文字が決められている。
USASCII (
RFC 20
)
JIS X 0208:1997
Unicode 3.2.0
使用可能文字
RFC 3743
に従うが、具体的には、次のような文字が使用できる。
ハイフンマイナス (U+002D)
数字 (U+0030…U+0039)
英小文字 (U+0061…U+007A) 大文字と小文字は同一視する
日本語文字(JIS X 0208:1997)
第4区(平仮名)
第5区(片仮名)
第16区から第47区まで(JIS第一水準漢字)
第48区から第84区まで(JIS第二水準漢字)
第1区の各種記号のうち、次にあげる文字
・ (JIS X 0208 01-06、U+30FB KATAKANA MIDDLE DOT)
ヽ (JIS X 0208 01-19、U+30FD KATAKANA ITERATION MARK)
ヾ (JIS X 0208 01-20、U+30FE KATAKANA VOICED ITERATION MARK)
ゝ (JIS X 0208 01-21、U+309D KATAKANA HIRAGANA ITERATION MARK)
ゞ (JIS X 0208 01-22、U+309E HIRAGANA VOICED ITERATION MARK)
〃 (JIS X 0208 01-23、U+3003 DITTO MARK)
仝 (JIS X 0208 01-24、U+4EDD)
々 (JIS X 0208 01-25、U+3005 IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)
〆 (JIS X 0208 01-26、U+3006 IDEOGRAPHIC CLOSING MARK)
〇 (JIS X 0208 01-27、U+3007 IDEOGRAPHIC NUMBER ZERO)
ー (JIS X 0208 01-28、U+30FC KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)
IDNは、
JIS X 0208
の文字を1字以上含み、また、0以上のハイフンマイナス/数字/英小文字を含めることができる。
但し、先頭または末尾をハイフンマイナスにすることはできない。
加えて、IMEの不要な動作や文字集合変換を修正するため、次のようにすることが推奨されている。
U+309B → U+3099 (濁点)
U+309C → U+309A (半濁点)
U+2212 → U+FF0D (マイナス記号)
沿革
1984(昭和59)年:
JUNET
開始
1988(昭和63)年:
WIDEプロジェクト
発足、
IANA
開始
1989(平成元)年: .junetに替え、.JP(
CO.JP
、
OR.JP
、
AC.JP
、
AD.JP
、
GO.JP
)へ移行
1991(平成3)年12月: JNIC発足
1993(平成5)年4月9日: JNICが任意団体日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)に改組
1994(平成6)年10月: JUNET解散
1995(平成7)年6月1日: IPアドレス・JPドメイン名の申請手数料制を開始
1996(平成8)年4月1日:
地域型JPドメイン名
の本格運用開始
1996(平成8)年11月6日:
NE.JP
ドメインの新設
1996(平成8)年12月10日: ドメイン名の第3レベル一意性ルール解除、数字で始まるドメイン名の割り当て開始
1997(平成9)年1月: NTT.JP、NTTDATA.JPのCO.JPへの移行開始
1997(平成9)年3月31日: 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(現在の
JPNIC
)発足
1997(平成9)年12月1日:
GR.JP
ドメインの新設
1998(平成10)年6月30日: 「NTT.JP」併用期間 最終日(本日をもって一旦廃止)
1999(平成11)年2月1日:
ED.JP
ドメインの新設
2000(平成12)年10月19日: JPドメイン名紛争処理(JP-DRP)開始 (方針策定は7月19日)
2000(平成12)年12月26日:
日本レジストリサービス
(JPRS)設立
2001(平成13)年2月22日〜3月21日:
汎用JPドメイン名
の優先登録申請受付 (従来ドメイン所有者対象)
2001(平成13)年4月2日〜4月23日: 汎用JPドメイン名の同時登録申請受付 (期間内の申請は全て同時申請として扱い、抽選とする)
2001(平成13)年5月7日12:00(@166): 汎用JPドメイン名の先願登録申請受付開始
2002(平成14)年4月1日: JPNICからJPRSにJPドメイン名登録業務の全移管
2002(平成14)年10月1日:
LG.JP
ドメインの新設
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