ブロードキャストアドレス
読み:ブロードキャストアドレス
外語:Broadcast address
ブロードキャスト
による通信を行なうためのアドレスのこと。
目次
概要
技術
IPv4
種類
差異
Ethernet
概要
IPネットワーク
では、
IPv4
には存在するが
IPv6
には存在しない。この通信は
Ethernet
の場合はあまり負荷とならないが、
FDDI
などではその特性上、かなりの負荷がかかる。
また、Ethernetにもブロードキャストアドレスが存在する。
技術
IPv4
種類
IPブロードキャストには、次の三種類がある。
ローカルブロードキャスト
ダイレクトブロードキャスト
制限ブロードキャスト
ローカルブロードキャストとダイレクトブロードキャストは、ネットワーク部とホスト部があるIPアドレスのうち、ホスト部の全ビットを1にしたアドレスを用いる。両者の違いは、自分の所属するネットワーク内宛か、他のネットワーク宛かであり、ルーターは、ローカルブロードキャストは転送しないが、ダイレクトブロードキャストは転送する。
制限ブロードキャストは、
DHCP
の発見パケットを送信する場合など、自ノードのIPアドレスや自ノードの所属するサブネットが不明な場合に使用される。ルーターは転送しないので、到達範囲はローカルブロードキャストと同様である。
差異
自ホストが「192.0.2.1」であった場合、「192.0.2.255」に送信することをローカルブロードキャストという。自分が所属するネットワーク(この場合は192.0.2.0/24)内にブロードキャストされる。
ダイレクトブロードキャストは、異なるネットワークに対してブロードキャストを行なうものである。例えば「198.51.100.0/24」というネットワークに対しては、「198.51.100.255」に送信することになる。ダイレクトブロードキャストは通常、必要がなく、相手ネットワークに大きな負荷を与える可能性があるので、外のネットワークに出ていかないようルーターで
叩き落とす
ことが多い。
制限ブロードキャストは、常に「
255.255.255.255
」である。
DHCP
などで使用される。
Ethernet
Ethernetでは、48ビットのアドレスの全ビットが1、つまり「FF:FF:FF:FF:FF:FF」がブロードキャストアドレスとなる。
Ethernetの層、つまりデータリンク層のレベルでの全宛先に対し、このフレームを送信する。より簡単には、ルーターで区切られているネットワーク内に届けられる。
主として
ARP
などで使われている。
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