串 |
辞書:通信用語の基礎知識 通信俗語地下編 (CZUG) |
読み:くし |
外語:proxy |
品詞:名詞 |
プロクシーの俗称。アングラ方面での隠語である。
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概要 |
語源は焼き鳥などの「串」から。単にプロクシーという語の音に近い漢字を使ったのが由来。
串は、自分のマシンのIPアドレスを隠すために用いられている。
また、プロクシーを使うことを「串を通す」「串を刺す」などと呼ぶことがある。
さらに、利用していた串が使えなくなることもあるが、このような場合は「(串が)折れる」と表現する。
特徴 |
需要 |
串は昔から需要があり、今も使われている。
串を使うためにはその所在(IPアドレス)が必要だが、こういった情報源を俗に「Proxyz」という。
プロクシーサーバーがログを保存するようになったのは近年になってからであり、昔は多段串(カスケード接続)ならまず身元がバレることは無かった。
最近は国際的なテロへの警戒などもあり、プロクシーサーバーもログを保存するようになっているため、ログを解析すれば接続元と接続先は容易に判断できる。
それでも需要があるのは、個人を特定されにくくしたいという精神衛生目的があるものと思われる。
Tor |
近年は、匿名性を確保することを目的に、無作為に選ばれたTorサーバーを経由して目的のサーバーにアクセスするソフトウェア「Tor」などがある。
但しTorも完全な匿名性までは実現できてはいないようである。
一般的な利用において、個人の特定を難しくするためのソフトウェアと考えることが出来る。
犯罪 |
串を使うことそのものの違法性は定かではない。
ネット犯罪行為をするにあたり、身元を隠蔽するために串を介することもある。この場合、海外の串を使うことが多いが、捜査は困難になるものの、身元の特定は不可能ではない。
現在の串はログを保存しているため、各国の警察が協力し、串に残されたログを警察が得れば、一次接続元は特定できる。いくら複数の中継地点を経由しても、それが糸が繋がってる限り、スタート地点は自分の所だからである。
どのような手法を用いたのかは定かではないが、Wikipediaにドイツなど数ヶ国の串経由で犯罪予告を書き込んだ件はアクセス元の特定に成功し、福岡県古賀市の高校三年の少年(17歳)が威力業務妨害罪の容疑で逮捕されている。
リンク |
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