企業内の電話回線(のみならずすべての通信回線)をすべて無線通信に集約すること。
一般に、内線電話の構築はPBXを設置し、各デスクに配線を敷設しなければならないため、コストが掛かる。
そこで、普及著しい携帯電話をそのまま内線電話用に改造し、なおかつ外線は携帯電話ネットワークを利用することによりコスト低減などを目論むものである。
幾つかのメリットがある。
- 屋内配線が不要になり、その分敷設コストが減少する
- オフィスのレイアウトなどの自由度が上がる
- 社員一人一人に携帯電話を持たせることで、社員がどこにいても連絡が取れるようになる
利用者としては、社外でも使っている携帯電話が会社では内線電話になる、ということが重要であると考えられる。
無線通信を利用するため、携帯電話事業者がモバイルセントレックスのサービスを事業展開していることが多い。
実現方法は各社様々である。詳細は各社サービス名を参照のこと。
- 内線では無線LANを利用したIP電話、外線は通常の携帯電話のネットワークを利用する (NTTドコモ、au)
- 内線も外線も無線LANを利用する
- 内線専用基地局を構築する (au)
- 音声定額契約の端末を大量に用意し、既存の携帯電話ネットワークを利用する (ソフトバンクモバイル)
- 既存の内線電話との連携が出来ない
- 既存のネットワークを使うため、輻輳が発生しやすい
関連する用語
IPセントレックス