フレッツ・ADSL
読み:フレッツエイディーエスエル
外語:FLET'S・ADSL
NTT地域会社
が提供する
ADSL
の常時定額接続サービスの商品名。東西ともに2000(平成12)年12月26日より受け付けが開始された。
目次
概要
サービス
プロバイダー
特徴
タイプ1・2
沿革
情勢
サービス
サービスラインナップ
サービスの進化
1.5Mタイプ
8Mタイプ
12Mタイプ
概要
サービス
アナログの
加入者線
を一本使い、
インターネット
への
常時接続
を行なう完全定額制の
ADSL接続サービス
である。
加入電話
と共用するタイプ1(電話共用型)と、加入電話と共用しないタイプ2(ADSL専用型)がある。
フレッツ・ADSLは
フレッツ・ISDN
とは違い、特定の場所にダイアルアップするのではなく、電話で使われない高周波の信号を流すことで常時接続される。
プロバイダー
フレッツ・ADSLは、家と、NTTの
地域IP網
とをADSLで結ぶサービスである。
このため、地域IP網とインターネットを結ぶために、ADSLの契約とは別に、
インターネットプロバイダー
(
ISP
)との契約が必要である。
これは、インターネットへの接続がNTTの独占にならないようにするための配慮となっている。
ISPは、安かろう悪かろうの最安値で500円程度から存在し、サービス品質やサポート体制などにより、様々な会社を選ぶことができる。
特徴
タイプ1・2
タイプ1は希望すれば電話回線と共用することも可能(但し別途回線利用料(基本料)が必要)で、施設設置負担金も必要。既存の電話回線を生かす場合はタイプ1の選択となる。
タイプ2は電話回線と共用しないタイプである。
施設設置負担金
が不要な代わり、月額利用料金が割高である。
沿革
2000(平成12)年12月26日: 受け付け開始、1.5Mbpsタイプ(
ITU-T G.992.2
)
2001(平成13)年2月1日: モデム買い取りが可能となる
2001(平成13)年7月16日: 値下げ
2001(平成13)年10月1日: 値下げ
2001(平成13)年12月1日: 8Mbpsのサービス(
ITU-T G.992.1
)開始
2002(平成14)年11月8日: 12Mbpsのサービス「
フレッツ・ADSL モア
」開始
2003(平成15)年7月22日: 西、24Mbpsのサービス「
フレッツ・ADSL モア24
」開始
2003(平成15)年7月22日: 東、24Mbps/40Mbpsのサービス「
フレッツ・ADSL モアII
」開始
2004(平成16)年8月5日: 西、47Mbpsのサービス「フレッツ・ADSL モアスペシャル」提供開始
2004(平成16)年8月6日: 東、47Mbpsのサービス「フレッツ・ADSL モアIII」提供開始
2006(平成18)年4月16日: 東、モアII(24Mタイプ)の新規受け付けを終了
以下は予定
2016(平成28)年6月30日: 東西、全てのサービスの新規受付を終了予定
情勢
日本では、1999(平成11)年から本格化、フレッツ・ADSLが開始されたのは2000(平成12)年12月。
2000(平成12)年頃からYahoo! BB、イー・アクセス、アッカ・ネットワークスなどが相次いで参入し、速度向上や価格競争が続いた。
しかし、2005(平成17)年頃には光ファイバー契約数の増加ペースがADSLを上回るようになり、2008(平成20)年9月には契約数でも光ファイバーがADSLを追い抜いた。
日本では、NTTの光ファイバー網の設備(
NGN
)も完成し、従来型の銅線による固定電話網は2025(令和7)年をめどに廃止する計画となった。ADSLの契約終了は、この廃止に向けた動きの第一歩とも言える。
総務省発表では、2015(平成27)年3月末時点での契約者数は、光ファイバーの2660万件に対し、ADSLが375万件である。
サービス
サービスラインナップ
NTT東西ともに、新規受付を2016(平成28)年6月30日で終了する。
既に設備用の物品は製造は終了しており、今後保守物品の枯渇が見込まれるため、既存利用者へのサービス提供を維持するためとしている。但し、フレッツ 光ネクストが利用できない地域については例外としてフレッツ・ADSLの新規受付を継続するとしている。
新規受付を終了するサービスは各々次のとおりである。
NTT東日本
モアIII (47Mタイプ)
モアIII ビジネスタイプ
モアIII アドバンスドサポート
モアII
(40Mタイプ)
モアII ビジネスタイプ
モアII アドバンスドサポート
モア
(12Mタイプ)
モア アドバンスドサポート
8Mタイプ
8Mタイプ アドバンスドサポート
1.5Mタイプ
1.5Mタイプ アドバンスドサポート
エントリー (1Mタイプ)
NTT西日本
モアスペシャル
モア40
モア24
モア
8Mプラン
1.5Mプラン
サービスの進化
1.5Mタイプ
サービス開始当時は1.5Mbpsタイプ(
ITU-T G.992.2
)のみが提供され、タイプ1が月額4,600円、タイプ2が月額6,200円であった。
2001(平成13)年2月1日からはモデム買い取りが可能となり、タイプ1が月額4,050円、タイプ2が月額5,700円、モデムレンタル料490円、配線保守料60円、と価格が細かく分けられた。モデム買い取りと配線保守不要を選択すれば、月額4,050円となり550円の値下げとなる。
そして更に2001(平成13)年7月16日からタイプ1が月額3,800円、タイプ2が月額5,450円に、2001(平成13)年10月1日からはタイプ1が月額3,100円、タイプ2が月額4,750円に値下げされた。
8Mタイプ
2001(平成13)年12月1日から8Mbpsのサービス(
ITU-T G.992.1
)が始まった。タイプ1が月額3,100円、モデムレンタル料が490円、タイプ2が月額4,750円、モデムレンタル料が440円、配線保守料60円(タイプ1・2共通)から開始された。
同時に1.5Mbpsタイプが値下げされ、タイプ1が月額2,900円、タイプ2が月額4,550円となった。
12Mタイプ
2002(平成14)年11月8日から12Mbpsのサービス「
フレッツ・ADSL モア
」が開始された。
2002(平成14)年12月1日から1.5Mbpsのタイプ1が月額2,600円、1.5Mbpsのタイプ2が月額4,550円、8Mbpsのタイプ1が月額2,650円、8Mbpsのタイプ2が月額4,750円に値下げされた。
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