uint64_t
読み:ユーイントろくじゅうよん-アンダースコア-ティー
外語:uint64_t
C99とC++11から追加された変数型の別名定義で、64ビット長の無符号整数を宣言する。但し、実装するかどうかは処理系定義である。
書式
C
#include <stdint.h>
C++
#include <cstdint>
定義
FreeBSD
/usr/include/machine/_types.h
typedef unsigned long __uint64_t;
/usr/include/sys/_stdint.h
typedef __uint64_t uint64_t;
x86用FreeBSDでは、間接的にunsigned longで定義される。
また、stdint.hからincludeされているmachine/_stdint.hで、次のような定義がある。
#define UINT64_MAX 0xffffffffffffffffUL
Linux
LinuxのGCCでは、stdint.hで、条件に応じて次のいずれかを選択している。
# if __WORDSIZE == 64
typedef long int int64_t;
# else
__extension__
typedef long long int int64_t;
# endif
また、stdint.h に、次のような定義がある。
# define UINT64_MAX (__UINT64_C(18446744073709551615))
__UINT64_C マクロは、stdint.h で次のように定義されている(該当部分のみ引用)。
# if __WORDSIZE == 64
# define __UINT64_C(c) c ## UL
# else
# define __UINT64_C(c) c ## ULL
# endif
printf
uint64_tはあくまで別名定義であるため、printfのフォーマット文字列は元の変数型に対応するものを使用する。
C99では、inttypes.hを用意し、元の変数型に対応するフォーマット文字列を#defineするようにしている。
- 8進数 - PRIo64
- 10進数 - PRIu64
- 16進数 - PRIx64
次のように使用する。
printf("x=%"PRIu64"\n", x);
補足
CHAR_BITが9などの環境では、uint64_tは定義されない。定かではないが、uint72_tが定義される可能性が高い。
uint64_tの定義は環境依存だが、次は仕様上、必ず定義されることになっている。
- uint_fast64_t ‐ 少なくとも64ビット幅を持ち、かつ演算が高速な無符号整数
- uint_least64_t ‐ 少なくとも64ビット幅を持った、最小の無符号整数
CHAR_BITが8より大きい環境では、これらは65ビット以上で定義されることになる。
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