ogm
読み:オウジーエム
外語:ogm: Ogg Media

 Oggメディアファイル。Tobias Waldvogelによって開発された、Oggの独自拡張コンテナーフォーマット
目次

概要
 DVDのような、字幕切り換え機能などを持ったメディアファイルの一つである。
 多くのogmファイルは映像にXvid、音声にVorbisが使われている。
 ファイルの拡張子に「.ogm」を使うため、この名がある。

特徴

利点
 AVIなどに対しての利点としては、次のようなものがある。
 また、AVIには無いチャプター機能があり、DVDなどのように、見たい場面に一瞬で飛べるのも利点。
 そしてファイルの末尾が欠けていても切れているところまでは再生可能なのもAVIとの大きな違いである。
 AVIなどとは違い一個人が趣味で作ったものなので不備も色々とあるが、AVIなどではできない便利な機能がある。

音声
 音声に高圧縮かつ高音質のVorbisを使えるため、64Kbps Vorbisで、128kbps Lame MP3相当の音質を実現できる。
 Dolby AC-3も利用可能で、DVDの音質を劣化無くバックアップできる。
 また音声多トラックも可能で、英語ステレオと日本語吹き替えステレオの切り替えなども可能。5.1chサラウンドにも対応する。

字幕
 ソフトウェアによる字幕機能を持っており、画面合成で再生可能。
 映像に元から埋めこむものとは違い、好きなフォントの種類、大きさ、色などが選べ、また消すことも可能。DVDよりも多機能である。
 また複数の字幕を管理でき、例えば英語字幕と日本語字幕の切り換え(マルチサブ)も可能。

ソフトウェア
 再生するためには、概ね以下の4種類のソフトウェアが必要となる。
 この4ファイルをインストールすれば、Windows Media Player 6以降で再生可能である。

問題点
 問題として挙げられるのは、ogmの特徴である字幕機能がUnicodeベースでは無い点である。つまり多国語対応ではなく西欧語しか前提としていない。日本語環境では符号化にシフトJISを使うことになるが、この場合は文字化けすることもある。
 そしてもう一つは、オープンソースでない上に作者Tobiasが消息不明のため、不具合があっても一切修正できない点である。恐らくは今後の進展も望めない。

後継
 現在ではogmの後継として、ogmの思想を取り入れ、より優れたMatroskaというものも登場してきた。
 MatroskaはOggではない、ogmとは全く異なるものであるが、こちらはオープンソースであり将来性もある。今後はこちらにシフトしていくものと思われる。

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