Matroska
読み:マトリョーシカ
外語:Matroska
コンテナーフォーマット
の一つ。DVDのような字幕切り換え機能などを持った、クロスプラットフォームで、パテントフリーで、
オープンソース
のメディアファイル。
オリジナルのMatroskaライブラリは
LGPL
で公開されている。
目次
概要
特徴
利点
ogmとMatroska
コンテナー
Unicode
ソフトウェア
概要
どのような内容を含めるかによって、現在は3種類の拡張子が用いられている。
.mkv ‐ 映像と音声を含めたビデオファイル
.mka ‐ 音声のみを含めた
音楽ファイル
.mks ‐ 字幕を含む基本的なMatroskaストリーム
特徴
利点
AVIなどに対しての利点としては、次のようなものがある。
シークが高速である
複数の音声が格納可能なので、英語音声と日本語音声を格納し、再生時に自由に選択できる
理論上あらゆる形式のコーデックに対応可能
可変ビットレート(VBR)
可変フレームレート(VFR)
可変fps
また、AVIには無いチャプター機能があり、DVDなどのように、見たい場面に一瞬で飛べるのも利点。
そしてファイルの末尾が欠けていても切れているところまでは再生可能なのもAVIとの大きな違いであり、更に、エラーリカバリー機能があるためある程度のデータ化けは自動で修正して再生できる。
ogmとMatroska
Matroskaは、
ogm
の後継として設計された。直接の互換性はないが、ogm以上のことが出来るよう、試みられた。
Matroskaは、それ以前に使われたogmと違いオープンソースである。そして、ogmや
Ogg Vorbis
などに関わっていた錚々たるメンバーが開発に協力した。
こうして、ogmの良い点悪い点を理解した彼らが、ogmでは出来ないソフトウェア字幕機能の限界の先などを求め開発をしたわけである。
コンテナー
Matroskaでは、データ格納技術に
EBML
と呼ばれる、XMLをバイナリにしたようなものを使用している。
そのため格納効率が良く、例えばogmと比較すると、データ700Mバイトにつき4Mバイト程度小さくなる。
Unicode
ogmでの問題であった字幕も、MatroskaではUnicodeベースとなり、文字化けなどの面倒な問題が回避されるようになった。
加えて、ソフトウェアで注釈(画面下部の字幕だけでなく、上部に表示する小さな説明書き)なども可能となり、字幕に求められる機能は全て盛り込まれる予定となっている。
更に、いずれはXMLベースの字幕フォーマットUSFに対応する予定となっている。
ソフトウェア
Windowsでの再生には、「
Media Player Classic Home Cinema
」がよく使われる。
これは、「Windows Media Player 6」にそっくりのソフトウェアで、軽快でありながら多機能である。
コーデック
を追加すれば、殆ど全てのメディアファイルを再生できる。
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