near
読み:ニアー
外語:near
x86系プロセッサーの16ビット環境(特にMS-DOSやWin16)におけるCで使用されていた独自の予約語で、nearポインターを宣言するもの。
概要
IA-16向けの一部のCコンパイラーは、セグメントの有無という二種類のアドレッシング方式があるx86に対応するため、特殊な予約語を定義した。
特に何も指定しなければ自動的に適切な方式が選ばれるが、手動で選択したい場合、near/far/hugeのいずれかの予約語を付ける必要があった。
規格の流儀に則るならば、__near などとするべきだったが、最初にこの方式を考案したCコンパイラー実装者(おそらくMicrosoft)が作った仕様は、他と互換性がなくなる方式だったようである。
特徴
以下のように使用する。
unsigned char *p;
unsigned char near *np;
near/farというよく使う英単語が予約語になってしまったため、特にこの用語を頻用する3D処理のプログラマーが困ったという。
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