WPARAM
読み:ダブリュー-パラム
外語:WPARAM: Word Parameter
Microsoft WindowsのAPIなどに使われている、Cの変数型の一つ。
定義
Microsoft Visual C++ 2008環境では、次のように定義される。
従って、Win32プラットフォームではunsigned __int32、Win64プラットフォームではunsigned __int64として定義される。
特徴
長さ
Win16環境では16ビット長、Win32環境では32ビット長、Win64環境では64ビット長である。
Win16環境では、WPARAMはUINTだったが、これは16ビット長であるのでWORDと同じ長さである。WPARAMの「W」は、WORD長から来ているものと思われる。
Win32以降では、これは単なる整数格納用変数ではなく、API関数によっては、ハンドル(つまりポインター)を渡すことも普通にある。実装上はUINT_PTRと同じ長さが保証されており、CPUのアドレス長以上の長さが保証される。
従って、現在ではWPARAMという名は過去の名残でしかなく、頭のWには何の意味もないものと言える。
用途
API関数の引数によく使われている。
例えば、WindowProcコールバック関数では、3番目の引数がWPARAM型である。
元々、Win16におけるWindowProcコールバック関数のWPARAM/LPARAMは、以下の用途であった(WM_COMMANDメッセージなどの場合)。
- WPARAM ‐ コントロール/メニューID(16ビット)
- LPARAM(HIGH) ‐ 通知コード(16ビット)
- LPARAM(LOW) ‐ ウィンドウハンドル(16ビット)
しかしWin32ではハンドルが32ビット化されLPARAM全体で表現するようになったため、Win32以降では以下のように変更された経緯がある。
- WPARAM(HIGH) ‐ 通知コード(16ビット)
- WPARAM(LOW) ‐ コントロール/メニューID(16ビット)
- LPARAM ‐ ウィンドウハンドル(32ビット)
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