Sun Microsystems
読み:サン-マイクロシステムズ
外語:Sun Microsystems,Inc.

 かつて米国カリフォルニア州パロアルトにあった、ワークステーションを中心とした電子計算機ハードウェアソフトウェア総合ベンダー。後にOracleに買収された。
目次

概要
 1982(昭和57)年2月にScott McNealyとBill Joyにより設立された。
 社名のSunはStanford University Networkの略称であり、その名の通りスタンフォード大学のネットワーク関連の研究機関が設立の由来となっている。

特徴

全盛期
 Sun MicrosystemsはSystem VUNIXSolarisや、汎用コンピューター言語Javaの開発などで有名だった。
 仕様をオープンにして、その中で指揮をとるという経営方針で成功した。Javaなどにもその方針が見られたが、方針を異にするMicrosoftとたびたび対立した。
 SunもMicrosoftも「ヤクザ」なので互いの溝は埋まることはなかった。

慈善事業家
 とはいえ、Sun Microsystemsという会社がMicrosoftと明らかに違うのは、ユーザーも驚くほどの慈善事業家だったということにある。
 様々なオープンソースプロジェクトを立ち上げ、業界に貢献をした。Sunは、最初から最後まで、一貫してベンチャー企業精神を忘れなかったのである。
 Oracleに買収されて以降は、OracleはSunがやっていたオープンソースプロジェクトを徹底的に潰しにかかった。営利企業が収入にならないプロジェクトを辞めることは、ある意味で当然ではある。そこへ来て、吐き出すものは痰はおろか息すら惜しむOracle様にかかれば、ま、ざっとこんなものである。

終焉
 2009(平成21)年4月20日、OracleがSun Microsystemsを買収したと速報が入り、業界に震撼が走った。
 Oracleは、Sunの持つ優れたハードウェアやソフトウェアを欲していた。
 特にソフトウェアには、Solaris、Javaなど魅力的なものが多い。また以前Oracleが買収に失敗したMySQLもSunの手に渡っていたが、OracleはMySQLを買収したSunを買収することで、念願のMySQLをも手中に収めたことになる。
 フリーのオフィススイートOpenOffice.orgもOracleの手に渡ることとなってしまったが、これは開発者が離脱、LibreOfficeとなった。

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