PMD
読み:ピーエムディー
外語:PMD.: Professional Music Driver
かつて、
PC-9800シリーズ
及び互換機で使われていた、
FM音源
ドライバー。
目次
概要
機能
対応音源
ADPCM
特徴
当時
技術
現在
概要
使用途 ‐ 音源ドライバー
初出年 ‐ 1989(平成元)年
設計者 ‐ 梶原正裕(KAJA)
開発者 ‐ 梶原正裕(KAJA)
最新版 ‐ 4.8o (1997(平成9)年6月19日)
影響関係
被影響 ‐ MDRV、
FMP
加影響 ‐ FMP
主要動作環境 ‐
PC-9800シリーズ
、
PC-8801mkIISRシリーズ
、ほか
ライセンス
‐ シェアウェア(送料込み1,200円)
記述言語 ‐ (不明)
機能
対応音源
FMの再生機能の提供。次のFM音源に対応している。
YM2203(
OPN
) (PMD.COM または PMDVA1.COM)
PC-9800シリーズ
に広く内蔵されている音源
PC-9801-26K(および互換)ボード
PC-88VA(初代)の内蔵音源
YM2608(
OPNA
) (PMDB2.COM)
PC98DO+/GSに標準装備の音源
"ASB"
YM2608(OPNA)+ADPCM(PMDB2.COM または PMDVA.COM)
"スピークボード"
"音美ちゃん" のYM2608部
PC-9801-86またはPC-9821A/Cシリーズの一部搭載音源+"ちびおと"
PC-88VA2/3の内蔵音源
YM2608(OPNA)+PCM(PMD86.COM)
PC-9801-86またはPC-9821A/Cシリーズに搭載されている音源
YM2608(OPNA)+PCM+ADPCM(PMDB2.COM または PMDPPZ.COM)
PC-9801-86またはPC-9821A/Cシリーズの一部搭載音源+"ちびおと"
YMF288(
OPN3-L
)+WSSPCM (PMDB2.COM または PMDPPZ.COM)
PC-9801-118またはCanBeシリーズ内蔵音源
ADPCM
86ボードのOPNAはADPCM機能が停止されているため、そのままでは鳴らすことが出来ない。
PCMドライバーPPZ8を併用することで、86ボードに搭載されたPCMを使ってADPCMをエミュレート再生できる。
また、同人ハードとして作られたアドオンボード「ちびおと」にも対応しており、取り付ければFMPでADPCM再生が可能になる。
特徴
当時
PC-9800シリーズ
の
MS-DOS
用として半ば標準の内蔵音源(OPNまたはOPNA)音源ドライバーである。もともとはPC-8801用だった。
PC-9801用は、ガイナックスのゲーム(
プリンセスメーカー
など)にも採用された。のみならず、そのゲームの作曲を、KAJA自身が担当していた。
フリーソフトの体験版はコンパイラーが付属しないので完全なプレイヤー状態であった。当時のライバルはフリーソフトのFMPである。
技術
次の拡張子が確認されている。
M ‐ OPN(A)用
M2 ‐ PMDB2/PMD86で使われたもの(殆ど使われていない)
現在
オペレーティングシステムが
Microsoft Windows
の時代になると、PC-9801は衰退し
PC/AT互換機
が一般化した。
PC/AT互換機では、FM音源を乗せるにしても
サウンドブラスター
などが一般的であり、OPN/OPNAとは異なるものが使われた。またCPUの高性能化も手伝い、やがてFM音源はソフトウェアでエミュレートされるようになった。
現在、FMP用に作られたデータは、C60作PMDWin.dllでエミュレーション再生することが出来る。同氏作のプレイヤーFMPMD2000などで利用できる。
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