PMD
読み:ピーエムディー
外語:PMD.: Professional Music Driver

 かつて、PC-9800シリーズ及び互換機で使われていた、FM音源ドライバー。
目次

概要

機能

対応音源
 FMの再生機能の提供。次のFM音源に対応している。
  1. YM2203(OPN) (PMD.COM または PMDVA1.COM)
  2. YM2608(OPNA) (PMDB2.COM)
  3. YM2608(OPNA)+ADPCM(PMDB2.COM または PMDVA.COM)
  4. YM2608(OPNA)+PCM(PMD86.COM)
  5. YM2608(OPNA)+PCM+ADPCM(PMDB2.COM または PMDPPZ.COM)
  6. YMF288(OPN3-L)+WSSPCM (PMDB2.COM または PMDPPZ.COM)

ADPCM
 86ボードのOPNAはADPCM機能が停止されているため、そのままでは鳴らすことが出来ない。
 PCMドライバーPPZ8を併用することで、86ボードに搭載されたPCMを使ってADPCMをエミュレート再生できる。
 また、同人ハードとして作られたアドオンボード「ちびおと」にも対応しており、取り付ければFMPでADPCM再生が可能になる。

特徴

当時
 PC-9800シリーズMS-DOS用として半ば標準の内蔵音源(OPNまたはOPNA)音源ドライバーである。もともとはPC-8801用だった。
 PC-9801用は、ガイナックスのゲーム(プリンセスメーカーなど)にも採用された。のみならず、そのゲームの作曲を、KAJA自身が担当していた。
 フリーソフトの体験版はコンパイラーが付属しないので完全なプレイヤー状態であった。当時のライバルはフリーソフトのFMPである。

技術
 次の拡張子が確認されている。

現在
 オペレーティングシステムがMicrosoft Windowsの時代になると、PC-9801は衰退しPC/AT互換機が一般化した。
 PC/AT互換機では、FM音源を乗せるにしてもサウンドブラスターなどが一般的であり、OPN/OPNAとは異なるものが使われた。またCPUの高性能化も手伝い、やがてFM音源はソフトウェアでエミュレートされるようになった。
 現在、FMP用に作られたデータは、C60作PMDWin.dllでエミュレーション再生することが出来る。同氏作のプレイヤーFMPMD2000などで利用できる。

再検索