IPAフォント
読み:アイピーエイ-フォント
外語:IPA font
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって配布されている、フリーソフトウェアの日本語アウトラインフォント。
目次
概要
特徴
書体
応用
仕様
Ver.003.01
Ver.003.02
Ver.003.03
概要
林隆男がデザインしたTB(タイプバンク)ゴシックおよび明朝をベースに作られたフォント。
フォントファイルは、
OpenType
に準拠している。
独特の癖のある書体のため実用性などは不明であるが、既存のフリーソフトウェアのフォントと比較すると格段に品質が良い。
特徴
書体
次の四種類がある。
IPA明朝
IPA P明朝
IPAゴシック
IPA Pゴシック
応用
IPAモナーフォント
IPAフォントをベースに、文字幅をMS Pゴシック/MS P明朝に調整することでWindows以外でも2ちゃんねるのAAが見られるようにしたもの。
雰囲気は若干異なるが、ズレは発生しなくなる。
M++IPAフォント M+ OUTLINE FONTSとIPAフォントを合成したフォント。
Takaoフォント Ubuntu Japanese Teamが開発・保守しているIPAフォントの派生フォント。名前はIPAフォントの元となったTBフォントのデザイナーで故・林隆男より。
初期のバージョンのIPAフォントから派生しているため、最新のIPAフォントで修正されている問題点などが適用されていない。
仕様
Ver.003.01
初版。
Ver.003.02
2010(平成22)年5月にリリースされた改訂版。
小さなピクセルサイズでの品質を向上するため、ヒント情報を付加
OpenType Font仕様に準拠
ひらがなやカタカナに
濁点
や
半濁点
を付加した場合の処理情報の追加 か〓カ〓わ〓ワ〓 など。
IPAゴシックの半角欧文デザイン変更し、違いを分かりやすくした
U+002c コンマ
U+0030 数字のゼロ
U+003b セミコロン
U+0044 ラテン大文字ディ
U+0049 ラテン大文字のアイ
U+006c ラテン小文字のエル
一部のLinuxデスクトップ環境で欧文文字送りが全角ピッチになる問題を解消
postテーブルheader isFixedPitchフラグが「0」になった
フォントの拡張子を.otfから.ttfに変更
Ver.003.03
2010(平成22)年12月にリリースされた改訂版。55字を、新しい常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)の通用字体に変更したもの。
変更対象は、次の文字である。
U+5099 U+5291 U+52B1 U+533B U+55C5 U+5674 U+58B3 U+58D3 U+5965 U+5967 U+59FF U+5C31 U+61A4 U+62C9 U+62ED U+646F U+6681 U+66B4 U+6751 U+6795 U+6797 U+68B0 U+697C U+6A23 U+6B21 U+6BBC U+6C88 U+6DE1 U+6F06 U+6F5B U+708E U+713C U+71B1 U+7259 U+73A9 U+74F6 U+7501 U+7A31 U+7A7A U+7A81 U+7A93 U+7A9F U+7AAE U+819D U+821E U+8511 U+8AC7 U+8AEE U+8CC7 U+8E74 U+91AB U+9858 U+990C U+9F9C U+FA55
バージョン番号変更に伴い、headテーブル、nameテーブルも変更がある。
このバージョンから、IPAexフォントと同様にTTC(TrueTypeコレクションフォントファイル)となった。
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