濁点
読み:だくてん
外語:voiced sound mark
日本語のかな文字において、濁音を表わす際に右上に付けて使う記号。
目次
概要
特徴
由来
常用
特殊用途
その他
符号
概要
現在の日本語表記法では、濁点は点を二つ表記する「○゛」という書き方をする。
最初から点が二つだったわけではなく、三つ以上を書いたりしていた時代もあった。
また、通常のかな文字のほか、繰り返し記号である「ゝ」「ヽ」「〓」に濁点を付けて「ゞ」「ヾ」「〓」とし、その前の音を濁音化して表現する方法も使われている。
特徴
由来
濁点そのものは古くからあったが、正書法として採用されたのは大東亜戦争終戦後の「現代かなづかい」からである。
その前、つまり今では歴史的仮名遣いとも呼ばれている仮名遣いでは、濁音であっても清音と同様に表記されており、濁音かどうかは読者が判断する方式だった。戦時中はもちろん、戦争の終わりを告げた
昭和天皇
の終戦の詔書にも濁点は無い。
常用
50音表に含まれ、日常の日本語で使われているもの。
ガキグゲゴ ‐ [ga gi gu ge go] カ(k)行の濁音
ザジズゼゾ ‐ [za 〓i dzu ze dzo] サ(s)行の濁音
ダヂヅデド ‐ [da 〓i dzu de do] タ(t)行の濁音
バビブベボ ‐ [ba bi bu be bo] ハ(h)行の濁音
特殊用途
外来語などの表記や、言語学などの学術用途。
ヷ
ヸ
ヴヹ
ヺ
‐ ヴァ(v)行 [va vi v〓 ve vo] ヴ以外は、ヴァヴィヴェヴォと表記されることが多い
その他
まんがなどでは、あらゆる濁音が使用されうる。
あ〓い〓う〓え〓お〓
な〓に〓ぬ〓ね〓の〓
ま〓み〓む〓め〓も〓
や〓ゆ〓よ〓
ら〓り〓る〓れ〓ろ〓
わ〓ゐ〓ゑ〓を〓
ん〓
どのような発音になるのかは定かではない。
符号
電算処理では、次のような符号位置を使う。
゛ (KATAKANA-HIRAGANA VOICED SOUND MARK)
Unicode
‐ U+309B
JIS X 0208
‐ 1区11点
JIS X 0213
‐ 1面1区11点 (1-1-11)
〓 (COMBINING KATAKANA-HIRAGANA VOICED SOUND MARK)
Unicode ‐ U+3099
JIS X 0208 ‐ (なし)
JIS X 0213 ‐ (なし)
〓 (HALFWIDTH KATAKANA VOICED SOUND MARK)
Unicode ‐ U+FF9E
JIS X 0208 ‐ (なし)
JIS X 0213 ‐ (なし)
JIS X 0208では区別が曖昧だったが、Unicodeにおいては、単独の文字と、連結用の文字が明確に区別され、双方が用意された。
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