トップアンドボトム方式
読み:トップアンドボトムほうしき

 3D映像の表現方法(3D映像フォーマット)の一つで、1フレームを横に割り、左目用画像と右目用画像を上下に並べる方式。
目次

概要
 3D対応テレビなど機器は、それぞれの画像を取り出し垂直方向に倍に伸ばしたあと、左目用画像と右目用画像をそれぞれ映し出す。
 一つのフレームに2画面を並べるため、各画面は垂直方向に1/2に圧縮される。このため記録解像度としてはフルHD(1920×1080ドット)だったとしても、3D映像自体の解像度は縦方向の解像度が半分(1920×540ドット)となる。
 画質の劣化が避けられないという欠点があるが、映像フォーマットはそのままで3D映像が表現できるため、コスト面などに優れている。

特徴
 HDMIでは、HDMI 1.4aから正式に対応した。ただしそれ以前に発売されたHDMIケーブルでも伝送可能で、また同様、それ以前に発売されていたテレビでも対応する機種では表示できる。
 現行の3D対応テレビはすべて対応しているので、視聴者が、3D対応テレビのメニューからトップアンドボトム方式を選択すれば、自動で3D表示してくれる。
 映像フォーマットの特殊な拡張や、専用映像フォーマットの採用などが不要であり、低コストでHDTV放送相当の映像の3Dが楽しめる。3D放送普及の過渡期には、最も現実的な手法と見られている。
 ただし垂直方向の解像度が1/2になってしまうため、その分画質は劣化する。厳密にはHDTVではなくハーフHDTVと呼ぶべきだが、お手軽な方法なため、利用されている。

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