Darwin
読み:ダーウィン
外語:Darwin
Appleが開発した、POSIX準拠のオペレーティングシステム(OS)。OS XやiOSの基礎となるOSである。
情報
概要
Mach(Mach 3.0)ベースのカーネルと、FreeBSD(FreeBSD 5)を元にしたUNIXベースのカーネルが使われている。これにより、かねてよりMac OSの念願だったメモリー保護とプリエンプティブマルチタスク、TCP/IPネットワークを実現した。
Machにより、CPU使用率やメモリーなどプロセッサーのリソース管理、スケジューリング処理、メモリー保護、プロセス間通信などのOSの根幹となるインフラストラクチャーを実装している。
また次はFreeBSDから実装されている。
- プロセスモデル(プロセスID、信号など)
- ファイルパーミッション、ユーザーやグループIDなどの基本的なセキュリティポリシー
- スレッドのサポート(POSIXスレッド)
- ネットワークサポート(BSDソケット)
特徴
カーネル
DarwinはMachベースではあるがマイクロカーネル構成を取らず、MachカーネルとFreeBSDのソースが使われているBSD互換部は共にカーネル空間で動作し、ソース間での両者のやりとりはRPCではなく関数コールで行なわれている。
当初、メモリーモデルはMachの影響が色濃かったが、UNIXの認証を受けるためか、現在のバージョンでは、これらの仕様もFreeBSDの影響を受けているようである。
沿革
途中のバージョンは略し、最初と最後を記載する
5.1以降は、Mac OS Xのバージョンに合わせてバージョン番号が更新されている。
日付はDarwinのリリース日であり、それを用いたMac OS Xのリリースはそれよりも後になる。
- 0.1 (1999(平成11)年3月16日)
- 0.2 (1999(平成11)年11月10日)
- 1.0 (2000(平成12)年2月)
- 1.1 (2000(平成12)年4月5日)
- 1.2.1 (2000(平成12)年11月15日)
- 1.3.1 (2001(平成13)年4月13日) Mac OS X 10.0(Cheetah)
- 1.4.1 (2001(平成13)年10月2日) Mac OS X 10.1(Puma)
- 5
- 5.1 (2001(平成13)年11月12日) Mac OS X 10.1.1
- 5.5 (2002(平成14)年6月5日) Mac OS X 10.1.5
- 6
- 6.0.1 (2002(平成14)年9月23日)
- 6.0.2 (2002(平成14)年10月) Mac OS X v10.2(Jaguar)
- 6.8 (2003(平成15)年10月3日) Mac OS X v10.2.8
- 7
- 7.0 (2003(平成15)年10月24日) Mac OS X v10.3(Panther)
- 7.9 (2005(平成17)年4月15日) Mac OS X v10.3.9
- 8
- 8.0 (2005(平成17)年4月29日) Mac OS X v10.4(Tiger)
- 8.11 (2007(平成19)年11月14日) Mac OS X v10.4.11
- 9
- 9.0 (2007(平成19)年10月26日) Mac OS X v10.5(Leopard)、iPhone OS 1
- 9.8 (2009(平成21)年8月5日) Mac OS X v10.5.8
- 10
- 10.0 (2009(平成21)年8月28日) Mac OS X v10.6(Snow Leopard)、iOS 4
- 10.8 (2011(平成23)年7月20日) Mac OS X v10.6.8
- 11
- 11.0.0 (2011(平成23)年7月20日) Mac OS X v10.7(Lion)、iOS 5
- 11.3.0 (2012(平成24)年2月1日) Mac OS X v10.7.3
- 12
- 12.0 (2012(平成24)年2月16日) Mac OS X v10.8
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