DOSエクステンダー
読み:ドス-エクステンダー
外語:DOS Extender
80286やi386のプロテクトモードを使用するプログラムを、MS-DOSのリアルモードから動作させるためのソフトウェアの総称。最後の音引きを略して「DOSエクステンダ」とも。
機能
1Miバイト以上のプロテクトメモリーを扱う機能を提供する。
なお、現在ではi386以上のプロセッサーを対象にして32ビット機能を利用したものが多い。
趣旨
MS-DOSではEMSなどの拡張メモリーを使わない場合、標準では540Kiバイト程度(最大でも640Kiバイト)のメモリーしか利用できず、また拡張メモリーもプログラムを組む上では扱いにくく移植などには向かない場合が多い。
だが、DOSエクステンダーを使うと実装されている広大なプロテクトメモリーを簡単に使うことができるため、CADなどの大量のメモリーを必要とするプログラムをMS-DOS上で動作させることができる。
主な実装
代表的なDOSエクステンダーとしては、京都マイクロコンピュータ(株)が開発し、「アスキー日本語TeX」などに使われているEXE386や、DJ Delorie氏が開発し、フリーのC/C++コンパイラーDJGPPで使われるGO32などがある。
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