DLL
読み:ディーエルエル
外語:DLL: Dynamic Link Library
Microsoft Windowsで用いられる、動的リンク(ダイナミックリンク)用のライブラリのこと。機能単位でモジュール化されているのを特徴とする。
概要
動的リンクは、プログラム読み込み時、または実行時に、別にモジュール化されたライブラリを読み込むようにしたものである。実行ファイルそのものには処理系が含まれないために、コンパクトになる。
また別のモジュールになっているので、バグが発見された時も、このモジュールだけ修正すれば、一斉にバグ退治が出来るという利点もある。
これは逆に、一斉にバグる可能性もあるということで、例えばWindows 95やWindows 98の時代には、オペレーティングシステム(OS)が利用するDLLをアプリケーションがインストール時に書き換えてしまい、OSの動作が不安定になる現象が見られた。
特徴
動的リンクには、次の二通りの方法がある。
ロード時動的リンクは、プログラムをコンパイルしリンクする際にリンカにDLL名を指示しておき、プログラムの起動時にモジュールのロードを行なう。指定のDLLが環境に無い場合にはプログラムが起動出来ない。
実行時動的リンクはDLLをロードする命令をプログラム中に記述し、プログラムの実行中の任意のタイミングでモジュールのロードを行なうため、DLLがない場合の挙動をプログラマーが決定できるが、プログラミングが瀕雑になるという難点もある。
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