Compaq
読み:コンパック
外語:Compaq
かつて米国で世界第1位にものぼりつめたPC/AT互換機メーカー。現在はHP(Hewlett-Packard)に買収された。
1982(昭和57)年に、元TI社員Rod Canionが中心となって設立された。高級互換機や世界初のポータブル互換機などで爆発的ヒットを飛ばし、アメリカ史上最短でFortune500へのランキングを記録した。
1990年代に入った頃には売り上げが低迷しだし、Rod Canion幹部は会社を去ったが、その後持ち直し、1994(平成6)年のパソコン出荷台数で世界一を記録、また同時に米国での売り上げNo.1になっている。その後、Dell Computer(後のDell)に抜かれ2位となる。さらに2001(平成13)年9月、大きく差を広げていた第3位のHewlett-Packardに260億ドルの株式交換によって買収されるという下克上劇によりCompaqの歴史は幕を閉じることになった。Compaq株式1株につき0.63株のHewlett-Packard株と交換される。
CompaqはIBMのコードを含まないIBM PC互換BIOSを逸早く開発し、互換機メーカーの草分け的存在となった。386マシンも本家より早くに投入し、ビジネスユースでは信頼性の高さと高性能で普及した。Microsoftはコンパックのパソコンを多く使用しているという噂があるが、これはIBMとの様々な確執がその発端となっていると思われる。
しかしCompaqは独自仕様の部分も多いので、色々いじりたいマニア層にはあまりウケが良くない。またサーバー機はパーツ単位で納品されるので、システム構築をしている会社は自社で組み立てて顧客へ納品しなくてはならない。
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