CoffeeScript
読み:こーひーすくりぷと
外語:CoffeeScript
Jeremy Ashkenasが開発した、JavaScriptベースのスクリプト言語。altJSの一つ。
情報
- 枠組み ‐ 命令型、関数型
- 型付け ‐ 静的型付け
- 初出年 ‐ 2009(平成21)年
- 設計者 ‐ Jeremy Ashkenas
- 開発者 ‐ Jeremy Ashkenas
- 最新版 ‐ ?
- 言語影響関係
- 主要動作環境 ‐ マルチプラットフォーム
- 拡張子 ‐ .coffee
- ライセンス ‐ MIT License
由来
Haskell、Perl、Pythonなどから影響を受けた構文糖を採用し、簡潔な記述を可能とするスクリプト言語として作られた。
JavaScriptの派生言語として扱われているが、実際には、JavaScriptとは似ても似つかない、超個性的な言語である。しかしこれが、コンパイラーによってJavaScriptに変換できる。
JavaScriptの作者ブレンダン・アイクも、将来のJavaScriptへの影響を示唆するなど、様々な分野に多くの影響を与えた。
特徴
一時期、僅かに流行し、Rubyコミュニティに好評を博した結果Ruby on RailsでもCoffeeScriptに対応した。
しかし総じて見ればこの言語は人気がない。というよりむしろ嫌いな言語の上位に挙がる代物である。
altJSであればTypeScriptの方が人気が高い。そもそもaltJSが産まれた背景には「型が無い」という問題点のほかに「JavaScriptにclassがないから」が大きな理由の一つであったが、ECMAScript 2015(いわゆるES6)以降ではJavaScriptは変貌し、class構文のほか、ジェネレーター、テンプレートリテラル、モジュールベース、async/awaitなどなど様々なモダンな機能が追加され、そのうち一部はCoffeeScriptにもある機能が導入された。
かくして、CoffeeScriptはその役目を終えた(=オワコン)と判断するプログラマーも多いようである。
仕様
簡潔な構文
プログラミング言語というものは、予約語と称して、長い単語を何度も入力させる傾向にある。
CoffeeScriptは、このようなよく使う予約語を簡素な記号に置き換えた。
例えば、公式サイトに掲示されている例として、次のようなものがある。
square = (x) -> x * x
コンパイルすると、次のようなJavaScriptが得られる。
square = function(x) {
return x * x;
};
これと似たような記法はECMAScript 2015 (ES6)からアロー関数として導入された。
構造化
JavaScriptのような{ }は使用しない。PythonやHaskellのようにインデントで構造を表現することができる。
例えば次のように書く。
math =
root: Math.sqrt
square: square
cube: (x) -> x * square x
コンパイルすると、次のようなJavaScriptが得られる。
math = {
root: Math.sqrt,
square: square,
cube: function(x) {
return x * square(x);
}
};
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