CMT
読み:スィーエムティー
外語:CMT: Cassette Magnetic Tape

 カセット式MT(磁気テープ)。
目次

概要
 いわゆるコンパクトカセットのことである。
 大昔には、主として音楽用として用いられたアナログテープに、パーソナルコンピューターデータを記録して使用していた。この場合に、この呼称を用いる事があった。
 

特徴

技術
 保存する際は、ディジタルである電子計算機の情報を、「音」として録音する。
 読み出す際は、音から元のディジタル情報を再現する。
 これは、アナログモデムや、現在でもファクシミリなどでよく使われている技術である。

速度
 フロッピーディスクドライブがとても高価だった8ビットパソコンの時代に多用されていた。
 速度はとても遅く、300bps〜1200bps程度が主流で、高速なものでも2400bps程度が上限だった。
 特殊なものに、メタルテープを使用して9600bpsまで使用できるものもあったが、高価であり普及はしなかった。

容量
 容量は、テープの長さと速度に依存する。
 例えば10分テープに1200bpsで記録した場合の単純計算で、1200[bps]×60[秒]×10[分]=720000[ビット]=90000[バイト]となり、つまり10分/1200bpsだと90Kバイトの容量があった。
 これは音楽用で一般的な60分テープだと540Kバイトとなり、フロッピーディスクにも匹敵する容量(1DD/360Kバイト、2DD/720Kバイト)となる。2400bpsでの記録であれば実に1Mバイトを越える容量である。
 しかし、長時間の読み書き時間は実用的でない上、当時のパーソナルコンピューターの一般的なプログラムやデータサイズは非常に小さかった(16Kiバイト程度、最大でも64Kiバイト以下)ため、データ記録用テープとしては通常10〜15分程度のものが良く用いられていた。

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