D-VHSテープ
読み:ディー-ヴィーエイチエス-テープ
外語:D-VHS Tape

 D-VHSビデオデッキで用いる磁気テープD-VHS規格と共に登場した。「D-VHSビデオテープ」や「D-VHSビデオカセット」とも。
目次

概要
 D-VHSは、従来のVHSS-VHSW-VHSとは違いディジタルで情報を記録するため、旧来のS-VHSテープよりも酸化鉄の性能を上げてテープの単位面積あたりに記録できる情報量を上げた。
 このためテープ自体の価格が上がり、S-VHS以上に割高感のあるものとなった。
 DVDビデオデッキやHDDビデオデッキなどもある中、このコストは消費者に受け入れられず、普及することはなかった。

特徴

テープ
 D-VHSビデオデッキでD-VHS録画できるのは、原則として専用のD-VHSテープだけである。そしてD-VHS録画された映像はD-VHSビデオデッキでしか再生できない。但し、一部のビデオデッキではS-VHSテープに強制的にD-VHS録画することも可能なようである。
 D-VHSテープは従来のVHSビデオデッキおよびS-VHSビデオデッキでも、高級テープとして利用可能である。但しこの場合の画質は通常のVHSおよびS-VHSと同じである。

検出孔
 D-VHSテープは裏の溝に検出用の穴が空けられており、ビデオデッキはこれをみてテープの種類を判断できる。
 具体的には、テープを裏にしたとき、溝の右端部分に更に深く穴がある。更に、左下のネジ止めから少し右下にも小さな穴が空けられている。
 従ってVHSテープS-VHSテープに、D-VHSテープと同じ位置に穴を空ければ、D-VHSデッキはテープを誤認しD-VHS録画できるということである。但しテープの性能面から、その画質は保証されない。
 穴はドリルやピンバイスであけられるが、削りカスがカセット内に入るのが嫌であれば、はんだごても利用可能である。

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