CHS
読み:スィーエイチエス
外語:CHS: Cylinder Head Sector
ディスクドライブのセクター位置の指定方式の一つで、シリンダー(C)・ヘッド(H)・セクター(S)という3つの値によりデータの場所を指定する方式のこと。
概要
古いハードディスクドライブは、ディスクドライブのセクターをCHSの三値で指定することを要求する。
またPC/AT互換機の古いディスクBIOSは、BIOSの引数としてCHSの三値を要求し、指定した場所に、読み書きを行なう。
特徴
BIOSの仕様では、1024シリンダー×256ヘッド×63セクターが上限で、1セクターが512バイトであるため、約8.4Gバイト(約7.9Giバイト)が上限となる。
一方、ATA(IDE)の仕様では65,536シリンダー×16ヘッド×255セクターが上限で、1セクターが512バイトであるため約137Gバイト(127.5Giバイト)が上限となる。
しかし実際にCHSでアクセスするには全てのパラメーターが制限内に収まっていなければならないため、実際は1024×16ヘッド×63セクターまでしか使うことができず、結果として約528Mバイト(504Miバイト)が限界となる。
| BIOSの上限 | ATAの上限 | 実際の上限 |
シリンダー | 1,024 | 65,536 | 1,024 |
ヘッド | 256 | 16 | 16 |
セクター | 63 | 255 | 63 |
容量 | 約8.4Gバイト | 約137Gバイト | 約528Mバイト |
約7.9Giバイト | 127.5Giバイト | 504Miバイト |
後継
これ以上の容量のハードディスクへ対応するため、E-IDE以降ではLBAと呼ばれる方法に置き換わった。
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