AMSS
読み:エイエムエスエス
外語:AMSS: Advanced Mobile Station Software

 ベースバンドチップMSMシリーズで使用されているオペレーティングシステム
目次

概要
 MSMなどQUALCOMM製のチップセットで動作するリアルタイムOSであるREX OS上で動作する環境である。
 また、Linuxが動作している環境と区別するため、REX OSなども含めた広い意味でAMSSと呼ぶこともある。
 なお、AMSSの最後の2文字SSの意味は資料ごとに違っており統一性が無い。時代の変遷により随時意味が変わっているのかも知れないが、未確認である。
 MSM8960のようにマルチコアかつ複数のプロセッサーやDSPを統合した環境の場合、Linuxが動作するARMであるKrait×2コアの他にも様々なARMやDSPが動作しており、Linuxの動作とは別に平行して動作している。

特徴
 省エネの観点からは、Linux用のKraitは未使用時にはスリープ状態となるが、その間にも電話の着信やキー入力、LEDの点滅もろもろは随時受け付ける必要があるため、何らかのプロセッサーは動作している。そのような、低水準を含めた環境がAMSSである。
 プロセッサーはもちろんOSすらも異なるため、互いの通信は困難であるが、通信手段は存在する。MSM8960の場合、QMIと呼ばれるインターフェイス(RPC)が用意されるが、これは複雑で、利用するのは非常に困難である。
 QMI含め、近年のMSMにおけるIPCはMSM Shared Memory Driver(SMD)と呼ばれるコールバック機能付きの共有メモリー機能が用いられている。

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