2000年問題
読み:にせんねんもんだい
外語:year 2000 problem
20世紀末の電子計算機が抱えた時限爆弾の一つ。
概要
昔のコンピューターでは、年を西暦の下2桁で判断していた。
具体的には、1998年→「98」、1999年→「99」、2000年→「00」といった具合である。しかも、このような古いコンピューターソフトウェアは、「00」という年は「1900年」であると判断するために、年月日に関わる処理が正しく処理されない、という問題が発生した。
事の発端は、過去ISOやJISの規格で西暦は2桁表記をする、決まっていたためである。そして、2000年問題はこのような単純な年数の問題だけでなく閏年の計算にも支障が出ており(2000年の閏年問題)、こちらも問題視されている。
問題
2000年前後
Xデーである西暦2000年元旦を前に、実際に一部のクレジットカード会社で、この問題のために有効期限が2000年をまたぐカードの発行が出来なくなった。
問題を修正するにはプログラム本体の変更が必要であるが、そのような古いコンピューターで使用されている言語は、現在は理解できる人が少なくなりつつあるCOBOLやFORTRANなどである。2000年問題の為だけに、このような他に使い道の無い言語を社員に習得させることは時間の無駄なので、多くの企業がこの問題に悩んだ。
そのため、当時は2000年問題修正専門の会社も誕生した。これらの会社が現在どうなっているのかは定かではない。
関連する問題
MS-DOSでは最初から1980年〜2079年までを考慮しているため、OSとしては2000年問題が起こることはない。
かといってMS-DOSで動作する全てのソフトが問題無しという訳ではなく、また2080年問題という別の爆弾を抱えている。
パソコンのBIOS等の例外を除いても、Cを用いて作成されたソフトウェアの多くは、諸般の事情で2038年問題という別の問題を持つ。
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