シェル
読み:シェル
外語:shell
ユーザーが、オペレーティングシステム(OS)に対して対話を行なうために用いるソフトウェアの総称。「OSを覆う殻」の意。
概要
Multicsではじめて導入されUNIXで広められたOS設計で、カーネルなどOSの主機能層と機能的に独立した構造となっているものを指す。
逆に、OSと機能的に分離されてないユーザーインターフェイスは、普通はシェルとは呼ばない。なお、Multicsではシェルはダイナミックライブラリで提供され、UNIX以降では一個のプロセスとして提供されるのが一般的である。
また、シェルとしての本来の機能のほか、スクリプト機能に対応したものもある。UNIXのshではシェルスクリプト、MS-DOS系ではバッチファイルと呼ばれている。
定義
狭義
狭義では、キーボードから文字をタイプして対話するものを指す。
狭義のシェルとしては、次のようなものがある。
- MS-DOS、Windows 95/98/Me
- Windows NT/2000/XP/Vista
- UNIX系OS
- Bシェル系(Bourneシェル系)
- sh (Bourne shell)
- ash
- dash (Debian Almquist shell)
- bash (Bourne Again Shell)
- ksh (Korn shell)
- zsh (Super Korn shell)
- Cシェル系
UNIXではshやcshなどが多く使われ、またこれらをベースにした、より使いやすい、または多機能なシェルが続々と開発された。これらは命令を逐次実行するため、コマンドインタープリターなどと呼ばれることもある。
広義
広義では、Windowsエクスプローラー、Mac OSのファインダーなどもシェルと呼ばれる。
こういったGUIのものは、区別のためにグラフィカル・シェルともいう。
半可通用語
シェルスクリプトのことを誤ってこう呼ぶ半可通もいる
例: 「定期的にバックアップするシェルを書きたいんですが」
再検索