Kotlinの言語仕様において、用法を規定するものとして、あらかじめ予約されている語。

結果として、変数名などに使う事ができない。

目次 概要 補足 予約語の一覧 ハードキーワード ソフトキーワード 修飾子のキーワード 特別な識別子 その他

概要

Kotlinは、Javaで書かれたプログラムを機械的に変換することも想定されている。Javaでは予約語ではないがKotlinでは予約語となるものの扱いが必要で、そのための標準的な方法として「バッククオートで囲む」という方法を用意している。

例えばJavaではinは予約語ではないがKotlinでは予約語だが、Kotlinでもバッククオートで囲めばそれは別の物として扱える。

val `in` = "Hogehoge"

変換時はこういった所でトラブルが起きやすい。

補足

Kotlinの予約語は、次の4種類に分けられる。

• ハードキーワード ‐ このトークンは常にキーワードとして解釈されるため、識別子に使うことができない
• ソフトキーワード ‐ このトークンは適用可能な範囲が決まっており、その中ではキーワードとして解釈されるが、それ以外では識別子に使うことができる
• 修飾子のキーワード ‐ このトークンは宣言の修飾子リストにおいてキーワードとして機能するがが、それ以外のコンテクストでは識別子に使うことができる
• 特別な識別子 ‐ このトークンは特定のコンテクストでコンパイラーが定義するが、それ以外のコンテクストでは識別子に使うことができる

予約語の一覧

ハードキーワード

• as
• as?
• break
• class
• continue
• do
• else
• false
• for
• fun
• if
• in
• !in
• is
• !is
• null
• object
• package
• return
• super
• this
• throw
• true
• try
• typealias
• typeof
• val
• var
• when
• while

ソフトキーワード

• by
• catch
• constructor
• delegate
• dynamic
• field
• file
• finally
• get
• import
• init
• param
• property
• receiveris
• set
• setparam
• value
• where

修飾子のキーワード

• actual
• abstract
• annotation
• companion
• const
• crossinline
• data
• enum
• expect
• external
• final
• infix
• inline
• inner
• internal
• lateinit
• noinline
• open
• operator
• out
• override
• private
• protected
• public
• reified
• sealed
• suspend
• tailrec
• vararg

特別な識別子

• field
• it

その他

予約語の扱いではないが、スコープ関数として次が定義されている。

• apply
• also
• run
• with
• let

リンク

用語の所属
予約語
関連する用語
Kotlin
スコープ関数 (Kotlin)

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