ネットワークファイルシステム |
辞書:電算用語の基礎知識 技術ディスク・論理編 (TTDISKL) |
読み:ネットワーク-ファイルシステム |
外語:network file system |
品詞:名詞 |
ネットワークを介してファイルを共有するためのファイルシステム。分散ファイルシステムとも。
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概要 |
かつてDECが、DECnetスイート用として開発した通信プロトコルData Access Protocol(DAP)の実装の一つFile Access Listener(FAL)が、広く使われた中では世界初のネットワークファイルシステムであるとされている。
IPv4で動作するものとしては、Sun Microsystemsが開発したNFSが広く使われるようになった。
特徴 |
透過性 |
ネットワークファイルシステムの実態は、ローカルでのファイルの管理だけでなく、遠隔のコンピューターに対してファイルの情報や内容を伝えるための通信プロトコルと組み合わされていることにある。
そしてその通信プロトコルに対応するクライアント側は、受信した情報を元にあたかもローカルにあるファイルであるかのように振る舞う実装をすることが多く、これを「透過性」と呼んでいる。
透過性の実現により、実際のファイルが遠隔に、それも複数箇所に分散していたとしても、それは隠蔽され、ローカルドライブにあるファイルと同様に扱うことができる。
並列性 |
通信プロトコルによって遠隔から読み書きされるファイルは、複数箇所からの更新の可能性が生じる。
同じファイルに対して、書き込み中に他方からの書き込みを許してしまうとファイルは破損してしまうので、ファイルシステムとしてロックの機構、あるいは並列性を実現するための処理が求められる。
種類 |
次のようなものがある(順不同)。
リンク |
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