ディレクトリ (Android)
読み:ディレクトリ

 Androidファイルシステムが持っているディレクトリ
目次

概要
 AndroidのOSはLinuxであるが、それはカーネルのみで、ディレクトリ構成などは完全に独自である。
 Linuxで一般的な構成とは大きく異なっている。
 それは、Androidが組み込み用のOSであること、シングルユーザーが前提であることなど、一般的なLinuxとは用途が異なるためと思われる。

構成
 Android 5.0のとある機種では、次のような構成となっていた。
 ルート直下は全てだが、それ以外のサブディレクトリについては重要そうなものを取捨している(ABC順ソート)。

特徴

df
 Androidのdfは、Linuxなどで一般的なものと違い、何がどこにマウントされているかが分からず、マウントされた結果のディレクトリしか表示されない。また、オプションにも一切対応していない。
 以下は、とある国産機種の使用中のものの結果一例。
# df
Filesystem             Size   Used   Free   Blksize
/dev                   185M    32K   185M   4096
/mnt/asec              185M     0K   185M   4096
/mnt/obb               185M     0K   185M   4096
/system                348M   247M   100M   4096
/data                  441M   197M   244M   4096
/persist                30M    12M    17M   4096
/cache                 100M     2M    97M   4096
/mnt/sdcard              1G    40M     1G   32768
/mnt/secure/asec         1G    40M     1G   32768
#

mount
 mountコマンドを使えば、Androidでもマウントの状況が分かる。
 以下は、とある国産機種のmountの結果。

/proc/mtd
 とある国産機種では、「cat /proc/mtd」の結果は次の通りだった。
# cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00a00000 00040000 "boot"
mtd1: 15c00000 00040000 "system"
mtd2: 06400000 00040000 "cache"
mtd3: 00100000 00040000 "misc"
mtd4: 01e00000 00040000 "persist"
mtd5: 00a00000 00040000 "recovery"
mtd6: 1b9c0000 00040000 "userdata"
#
 mtdの消去単位が256Kiバイト単位となっているところが、いかにもフラッシュメモリーである。

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