テープ
読み:テープ
外語:tape
帯状のもの。
電子計算機
では、古くから帯に情報を記録してきており、代表的な補助記憶媒体である。
目次
概要
特徴
紙テープ
オープンリール
カセットテープ
コンピューター用
概要
現在、電子計算機で使うテープというと、磁性層が塗布ないし蒸着された帯状の記録媒体であり、これを
磁気テープ
という。
価格が比較的安く、記録時間も長めに確保できる(記録容量が多い)ため、主としてバックアップ用途で広く使われている。
テープそのものは媒体であり、この媒体に読み書きするための装置が別途必要で、これを
テープドライブ
という。
特徴
紙テープ
最古のものは、ただの紙テープに穴を空け、ビット情報を記録し、それを光学的に読み出すものであった。穴の有無がビット情報の0と1に対応する。
穴を空けて使うため「
穿孔テープ
」と呼ばれるが、もはや殆ど使われておらず、現在では博物館にでも行かないと見ることができない。
オープンリール
古の電子計算機でよく使われたのが、リールに巻き取られた磁気テープに記録する「
オープンリール磁気テープ
」であった。
これは、映画フィルムのリールと、見た目はほぼ同じものである。違いは、フィルムと違って色が全体的に黒または茶色となっている。
カセットテープ
8ビットマイクロプロセッサー
(8ビットCPU)が主流のパーソナルコンピューターでは、安価に市販されていた音楽用の
コンパクトカセット
(いわゆる
カセットテープ
)が使われた。
読み書きする装置は一般のカセットテープレコーダーそのものであるが、これを「データレコーダー」または「
CMT
」と呼んだ。
モノラルで300bps、600bps、1200bps、2400bps程度のものがよく使われていた。1200bpsであれば、秒間1200ビット、つまり150オクテットを読み書きできた。理論上、1分間で9Kオクテット、10分テープを使えば理論上最大90Kオクテットが記録できた。
8ビットCPUでは、
アドレスバス
16ビット程度が一般的で、最大でも64Kiバイトまでしか扱えなかったので、テープでソフトウェアを提供する場合によく10分テープが使われた。
コンピューター用
磁気テープ
は、コンピューター(電子計算機)用の記録媒体としても使われている。
QIC
、
AIT
、
DLT
、
Travan
、
LTO Ultrium
といったデータ専用に設計されたものが使われているが、時代の変遷が比較的激しい。
また昔のカセットテープ同様にDATをデータ用にした
DDS
、ビデオテープであるHi-8をデータ用にした
D8フォーマット
といったものも使われたことがある。
中には、
VHSテープ
を利用したものもあった。
再検索