シェル
読み:シェル
外語:shell

 ユーザーが、オペレーティングシステム(OS)に対して対話を行なうために用いるソフトウェアの総称。「OSを覆う殻」の意。
目次

概要
 Multicsではじめて導入されUNIXで広められたOS設計で、カーネルなどOSの主機能層と機能的に独立した構造となっているものを指す。
 逆に、OSと機能的に分離されてないユーザーインターフェイスは、普通はシェルとは呼ばない。なお、Multicsではシェルはダイナミックライブラリで提供され、UNIX以降では一個のプロセスとして提供されるのが一般的である。
 また、シェルとしての本来の機能のほか、スクリプト機能に対応したものもある。UNIXのshではシェルスクリプト、MS-DOS系ではバッチファイルと呼ばれている。

定義

狭義
 狭義では、キーボードから文字をタイプして対話するものを指す。
 狭義のシェルとしては、次のようなものがある。
 UNIXではshcshなどが多く使われ、またこれらをベースにした、より使いやすい、または多機能なシェルが続々と開発された。これらは命令を逐次実行するため、コマンドインタープリターなどと呼ばれることもある。

広義
 広義では、Windowsエクスプローラー、Mac OSのファインダーなどもシェルと呼ばれる。
 こういったGUIのものは、区別のためにグラフィカル・シェルともいう。

半可通用語
 シェルスクリプトのことを誤ってこう呼ぶ半可通もいる
 例: 「定期的にバックアップするシェルを書きたいんですが」

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