AMDのx86プロセッサーである、第3世代Ryzenプロセッサーで採用されているCPUアーキテクチャーの名。
ZenおよびZen+の改良版である。
最大の特徴として、CPUとI/OのChipsetを組み合わせられる設計とした。それぞれ、CPU Chipletを「CCD」、I/O Chipletを「IOD」と呼んでいる。
最初の製品であるMatisseでは、CPUダイは7nmプロセスルール、I/Oダイは14nmプロセスルールで製造されたものが組み合わされた。
CPUダイは8個までが可能で、一つのCPUダイに二つのCPUコアが搭載されていることから、1製品ごとに最大で64個のコアで最大128個のスレッドが実行できる設計になっている。
このCPUダイも、Zenの14nm/Zen+の12nmからZen 2で7nmプロセスとなったことで、トランジスタ数の大幅な増加が必要となる浮動小数点SIMDの強化が図られている。
- Matisse (GPUなし)
- Castle Peak (Ryzen Threadripper 3000シリーズ)
- Renoir (GPU統合APU)
- Rome (サーバー用)
- Socket AM4 (Pinnacle Ridge、Picasso)
- Socket sTRX4 (Whitehaven)
- Socket FP6 (Renoirのモバイル版 Ryzen Mobile APU)
- Socket SP3 (Rome)
新たに対応した命令は次の通り。対応の可否はこれまでと同様にCPUID命令から確認できる。
- CLWB
- RDPID
- RDPRU
- MCOMMIT
- WBNOINVD
Zen/Zen+ → Zen 2 → Zen 3
用語の所属
プロセッサーコア
Zen (マイクロアーキテクチャー)
関連する用語
Ryzen
Zen+
Zen 3