Nehalemマイクロアーキテクチャー
読み:ネハーレン-マイクロアーキテクチャー
外語:Nehalem Microarchitecture
Intel
製
IA-32
(
x86
)プロセッサーのうち、Core iシリーズ用に開発されたマイクロアーキテクチャー(内部構造)。
Coreマイクロアーキテクチャー
の系統に属する、発展形のアーキテクチャーである。
目次
概要
特徴
技術
処理性能
製品
プロセッサーコア
ブランド
補足
名前の由来
アーキテクチャー
概要
Core 2
シリーズ用のコアと同時期に、やはり同様に
Pentium 4
の後継マイクロアーキテクチャーとして開発が始まったとされている。
このため当初はPentium 4の
NetBurst
の拡張が考えられたようだが、NetBurstは失敗作であったことがCore 2で既に証明されてしまっており、大幅な計画変更がなされることとなった。
後継は
Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャー
である。
特徴
技術
Nehalemでは、次のような機能が搭載されている。
SMT(Simultaneous Multi-Threading)
三階層のキャッシュ
階層化されたTranslation Lookaside Buffer(TLB)
改良された
分岐予測
ユニット
インテル QuickPath インターコネクト
(QPI)
DDR3 DRAMインターフェイス
SSE 4.2
対応
インテル ターボ・ブースト・テクノロジー
Pentium 4のNetBurst→Core MAと比べると、Core MA→Nehalemの変更は大きくはない。様々な改良を組み合わせることで、性能の向上を目指している。
処理性能
Nehalemは、最大8コアに対応する。
ハイパースレッディング・テクノロジー
で、1コアあたり2スレッドの処理が可能で、8コアでは計16スレッドの並列実行が行なえる。
8プロセッサーまでのマルチプロセッサーを想定しており、システム全体としては最大で64コア、128スレッドの並列処理が可能である。
製品
プロセッサーコア
Nehalemのコアは、
Tick-Tockモデル
に基づき、2種類のプロセスが想定されている。
45nm Nehalem (Tock)
Nehalem-EX (Xeon、ハイエンド)
Nehalem-EP (Xeon、エンタープライズ用)
Nehalem-WS (Xeon、
ワークステーション
用)
Jasper Forest (組み込み向けXeon)
Bloomfield (Core i7等、ハイエンド)
Lynnfield (Core i7、i5等、メインストリーム)
Clarksfield (モバイル用)
32nm Westmere (Tick)
Westmere-EP (Xeon、エンタープライズ用)
Gulftown (Core i7、ハイエンド)
Clarkdale (Core i7/i5/i3/Pentium Dual-Core、メインストリーム)
Arrandale (Core i7/i5/i3、モバイル)
ブランド
次のような製品がある。
Xeon
Core i7
Core i5
Core i3
補足
名前の由来
Nehalemは、アメリカのオレゴン州にある地名だが、イスラエルにもNaharayim(ナハライム)という地名がある。
Intelのプロセッサーは、アメリカのチームとイスラエルのチームが開発していることが知られるが、その両方にある地名から選ばれたとも考えられる。
アーキテクチャー
Coreマイクロアーキテクチャー
→
Nehalemマイクロアーキテクチャー
→
Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャー
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