STS
読み:エスティーエス
外語:STS: Serological Tests for Syphilis
梅毒血清反応検査の一つで、脂質抗原(カルジオライピン・レシチン)を用いる方法。
概要
検体検査においては、免疫学的検査のうち「D012 感染症免疫学的検査」に分類されている。検査料は令和4年 医科診療報酬でそれぞれ次の通りである。
- 区分1 (15点)
- 区分5 (34点)
- 梅毒血清反応(STS)半定量
- 梅毒血清反応(STS)定量
これに、「D026 検体検査判断料」免疫学的検査判断料144点が加算される。
特徴
検査目的
梅毒感染症の判断に用いられる。
カルジオリピン抗原に対する抗体を検出する。この結果は、梅毒感染初期に陽性化し治療後は陰性化する場合が多いため、症状をよく反映する。
梅毒以外の疾患でも燐脂質への抗体が産生されるため、生物学的偽陽性反応(BFP)も多くある。
正常値
基準値は、陰性(1倍未満)である。
異常時
STSが陽性となる疾患として、次のようなものがある。
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