185年に観測された記録が残る超新星。観測史上最古とされている。
- 座標(2000年分点)
- 赤経: 14h 43m 00.0s (ICRS)(SIMBAD) (電波)
- 赤緯: -62°30′00″ (ICRS)(SIMBAD) (電波)
- 銀経: 315.4168° (SIMBAD)
- 銀緯: -02.3639 (SIMBAD)
- 所属
- 距離:
- 種類: Ia型超新星と推定されるが不明
- 発見: 185年
- 等級: (該当資料なし)
- SN 185
- SNR G315.0-02.3
- SNR G315.4-02.3
支那の古代王朝、後漢の時代の天文学者が観測し、「客星」とした記録が歴史書「後漢書」に残されている。
《後漢書・卷十二・天文下》
中平二年十月癸亥、客星出南門中、大如半筵、五色喜怒稍小、至後年六月消。
和訳すれば、「中平2年(癸亥年)10月、客星が南門の中央に現われた。大きさは筵の半分くらい、様々な色に輝くも徐々に暗くなり、翌年6月に消えた。」となる。この超新星は、発見から8ヶ月ほどの間、肉眼で観測できたらしい。
これは、超新星としては記録が残る最古とされている。
この超新星とおぼしき記録は、現在、超新星残骸であるHII領域のRCW 86、およびX線源であるケンタウルス座X-1と同定されている。
距離は2800パーセク(9100光年)であり、ティコの超新星と呼ばれるSN 1572の距離と同じくらいである。
関連するリンク
SNR G315.0-02.3 -- SuperNova Remnant @ SIMBAD用語の所属
超新星
Ia型超新星
関連する用語
SN 1572