SARS-CoV-2 系統 B.1.1.1.37
読み:さーず-ころなういるす-つー-けいとう-びー-いち-いち-いち-さんじゅうなな
外語:SARS-CoV-2 lineage B.1.1.1.37
SARS-CoV-2(武漢肺炎ウイルス)のうち、ペルーで最初に発見された変異株のうち代表的な系統。別名は「C.37」。
概要
ペルーで2020(令和2)年8月に初めて報告された変異株。日本には2021(令和3)年7月20日に羽田空港に到着した30代の感染女性によって持ち込まれたのが最初の確認例である。
これを著している時点で、次のサブグループに分けられており、またそれぞれに変異株が見つかっている。
特徴
この変異株は少なくともインド型変異株である系統 B.1.617.2(WHO名デルタ株)と同程度の感染力があり、更にワクチン効果を弱めるとされている。
情報
変異
B.1.1.1.37(C.37)は、他の19の変異に加えて、ORF1a遺伝子に1つの欠失、スパイク遺伝子(S遺伝子)に1つの欠失を含む7つの変異で、計8つの変異があることを特徴としている。
- ORF1a遺伝子
- スパイク遺伝子
- Δ246-252 (異なる資料ではdel247/253とも)
- G75V
- T76I
- L452Q
- F490S
- D614G
- T859N
ORF1a遺伝子の欠失変異については、イギリス型変異株(アルファ株)、南アフリカ型変異株(ベータ株)、ブラジル型変異株(ガンマ株)などでも共通して見られる。
F490S
F490Sは、系統 B.1.1.1.37(C.37)に特徴的に見られる変異である。
従来と全く異なる部位に変異が入ったことから、ワクチンが3倍から4倍、時に5倍程度、有効率が下がるとされている。
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