SARS-CoV-2 系統 B.1.617.2 - 通信用語の基礎知識

SARS-CoV-2 系統 B.1.617.2
読み：さーず-ころなういるす-つー-けいとう-びー-いち-ろっぴゃくじゅうなな-に
外語：SARS-CoV-2 lineage B.1.617.2

　SARS-CoV-2(武漢肺炎ウイルス感染症の病原体)のうち、インドで最初に発見された変異株の代表となる系統 B.1.617のうちの一系統。WHO名のデルタ株が該当する。Pango系統での分類で、別名AYが与えられている。

概要
特徴

変異

スパイク蛋白質の変異
非スパイク蛋白質の変異

高い伝播性
強毒化
初期症状の変化
イギリス

概要
　これを著している時点で、次のようなサブグループが既知である。併記される国名等は、最初に発見された国などである。必ずしも蔓延した順ではない。

B.1.617.2 (別名 AY) (WHO名デルタ株)
- B.1.617.2.1 (別名 AY.1) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.2 (別名 AY.2) ‐ アメリカ + K417N
- B.1.617.2.3 (別名 AY.3) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.3.1 (別名 AY.3.1) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.3.2 (別名 AY.3.2) ‐ ペルー
  - B.1.617.2.3.3 (別名 AY.3.3) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.3.4 (別名 AY.3.4) ‐ バーレーン
- B.1.617.2.4 (別名 AY.4) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.4.1 (別名 AY.4.1) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.4.2 (別名 AY.4.2) ‐ イギリス
    - B.1.617.2.4.2.1 (別名 AY.4.2.1) ‐ イギリス
    - B.1.617.2.4.2.2 (別名 AY.4.2.2) ‐ イギリス
    - B.1.617.2.4.2.3 (別名 AY.4.2.3) ‐ ヨーロッパ
    - B.1.617.2.4.2.4 (別名 AY.4.2.4) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.3 (別名 AY.4.3) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.4 (別名 AY.4.4) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.5 (別名 AY.4.5) ‐ リトアニア
  - B.1.617.2.4.6 (別名 AY.4.6) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.7 (別名 AY.4.7) ‐ アルバ
  - B.1.617.2.4.8 (別名 AY.4.8) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.4.9 (別名 AY.4.9) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.10 (別名 AY.4.10) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.11 (別名 AY.4.11) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.12 (別名 AY.4.12) ‐ カナダ
  - B.1.617.2.4.13 (別名 AY.4.13) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.4.14 (別名 AY.4.14) ‐ デンマーク
  - B.1.617.2.4.15 (別名 AY.4.15) ‐ デンマーク
  - B.1.617.2.4.16 (別名 AY.4.16) ‐ ジブラルタル
  - B.1.617.2.4.17 (別名 AY.4.17) ‐ リトアニア
- B.1.617.2.5 (別名 AY.5) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.5.1 (別名 AY.5.1) ‐ ポルトガル
  - B.1.617.2.5.2 (別名 AY.5.2) ‐ ポルトガル
  - B.1.617.2.5.3 (別名 AY.5.3) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.5.4 (別名 AY.5.4) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.5.5 (別名 AY.5.5) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.5.6 (別名 AY.5.6) ‐ セントビンセント及びグレナディーン諸島、グレナダ
  - B.1.617.2.5.7 (別名 AY.5.7) ‐ イスラエル
- B.1.617.2.6 (別名 AY.6) ‐ イギリス
- B.1.617.2.7 (別名 AY.7) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.7.1 (別名 AY.7.1) ‐ デンマーク
  - B.1.617.2.7.2 (別名 AY.7.2) ‐ イタリア
- B.1.617.2.8 (別名 AY.8) ‐ イギリス
- B.1.617.2.9 (別名 AY.9) ‐ イギリス
  - ~~B.1.617.2.9.1 (別名 AY.9.1)~~
  - B.1.617.2.9.2 (別名 AY.9.2) ‐ ヨーロッパ
    - B.1.617.2.9.2.1 (別名 AY.9.2.1) ‐ カナダ
    - B.1.617.2.9.2.2 (別名 AY.9.2.2) ‐ スエーデン
- B.1.617.2.10 (別名 AY.10) ‐ イギリス
- B.1.617.2.11 (別名 AY.11) ‐ イギリス
- ~~B.1.617.2.12 (別名 AY.12)~~
- B.1.617.2.13 (別名 AY.13) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.14 (別名 AY.14) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.15 (別名 AY.15) ‐ カナダ
- B.1.617.2.16 (別名 AY.16) ‐ ケニヤ
  - B.1.617.2.16.1 (別名 AY.16.1) ‐ フランス
- B.1.617.2.17 (別名 AY.17) ‐ アイルランド
- B.1.617.2.18 (別名 AY.18) ‐ カナダ
- B.1.617.2.19 (別名 AY.19) ‐ 南アフリカ
- B.1.617.2.20 (別名 AY.20) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.20.1 (別名 AY.20.1) ‐ チェコ
- B.1.617.2.21 (別名 AY.21) ‐ イタリア
- B.1.617.2.22 (別名 AY.22) ‐ ポルトガル
- B.1.617.2.23 (別名 AY.23) ‐ シンガポール、インドネシア
  - B.1.617.2.23.1 (別名 AY.23.1) ‐ シンガポール、インドネシア
  - B.1.617.2.23.2 (別名 AY.23.2) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.24 (別名 AY.24) ‐ インドネシア
  - B.1.617.2.24.1 (別名 AY.24.1) ‐ ブルネイ
- B.1.617.2.25 (別名 AY.25) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.25.1 (別名 AY.25.1) ‐ カナダ、アメリカ
    - B.1.617.2.25.1.1 (別名 AY.25.1.1) ‐ ペルー
    - B.1.617.2.25.1.2 (別名 AY.25.1.2) ‐ トリニダード・トバゴ
  - B.1.617.2.25.2 (別名 AY.25.2) ‐ アルゼンチン
  - B.1.617.2.25.3 (別名 AY.25.3) ‐ カナダ、アメリカ
- B.1.617.2.26 (別名 AY.26) ‐ アメリカ、メキシコ
  - B.1.617.2.26.1 (別名 AY.26.1) ‐ ペルー
- B.1.617.2.27 (別名 AY.27) ‐ カナダ
- B.1.617.2.28 (別名 AY.28) ‐ スリランカ
- B.1.617.2.29 (別名 AY.29) ‐ 日本
  - B.1.617.2.29.1 (別名 AY.29.1) ‐ 日本
  - B.1.617.2.29.2 (別名 AY.29.2) ‐ 日本
- B.1.617.2.30 (別名 AY.30) ‐ タイ、コロンビア
- B.1.617.2.31 (別名 AY.31) ‐ ミャンマー、南朝鮮
- B.1.617.2.32 (別名 AY.32) ‐ 南アフリカ
- B.1.617.2.33 (別名 AY.33) ‐ ベルギー、デンマーク、フランス
  - B.1.617.2.33.1 (別名 AY.33.1) ‐ ベルギー、デンマーク、フランス
- B.1.617.2.34 (別名 AY.34) ‐ ヨーロッパ +スパイクQ677H循環
  - B.1.617.2.34.1 (別名 AY.34.1)
    - B.1.617.2.34.1.1 (別名 AY.34.1.1) ‐ ブラジル、チリ
  - B.1.617.2.34.2 (別名 AY.34.2)
- B.1.617.2.35 (別名 AY.35) ‐ アメリカ +スパイクE484Q循環
- B.1.617.2.36 (別名 AY.36) ‐ ナイジェリア、イギリス、アメリカ
  - B.1.617.2.36.1 (別名 AY.36.1) ‐ ドイツ
- B.1.617.2.37 (別名 AY.37) ‐ リベリア、アメリカ、フランス
- B.1.617.2.38 (別名 AY.38) ‐ 南アフリカ
- B.1.617.2.39 (別名 AY.39) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.39.1 (別名 AY.39.1) ‐ オーストラリア
    - B.1.617.2.39.1.1 (別名 AY.39.1.1) ‐ ニュージーランド
    - B.1.617.2.39.1.2 (別名 AY.39.1.2) ‐ オーストラリア
    - B.1.617.2.39.1.3 (別名 AY.39.1.3) ‐ オーストラリア
  - B.1.617.2.39.2 (別名 AY.39.2) ‐ ペルー
  - B.1.617.2.39.3 (別名 AY.39.3) ‐ トリニダード・トバゴ
- B.1.617.2.40 (別名 AY.40) ‐ レユニオン
- B.1.617.2.41 (別名 AY.41) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.42 (別名 AY.42) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.42.1 (別名 AY.42.1) ‐ ボネール島、キュラソー島
- B.1.617.2.43 (別名 AY.43) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.43.1 (別名 AY.43.1) ‐ ブラジル
  - B.1.617.2.43.2 (別名 AY.43.2) ‐ ブラジル
  - B.1.617.2.43.3 (別名 AY.43.3) ‐ チリ
  - B.1.617.2.43.4 (別名 AY.43.4) ‐ スイス
  - B.1.617.2.43.5 (別名 AY.43.5) ‐ ポルトガル
  - B.1.617.2.43.6 (別名 AY.43.6) ‐ デンマーク
  - B.1.617.2.43.8 (別名 AY.43.7) ‐ ブラジル
  - B.1.617.2.43.9 (別名 AY.43.8) ‐ オランダ
  - B.1.617.2.43.9 (別名 AY.43.9) ‐ スロバキア
- B.1.617.2.44 (別名 AY.44) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.45 (別名 AY.45) ‐ 南アフリカ
- B.1.617.2.46 (別名 AY.46) ‐ アフリカ
  - B.1.617.2.46.1 (別名 AY.46.1) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.46.2 (別名 AY.46.2) ‐ ドイツ
  - B.1.617.2.46.3 (別名 AY.46.3) ‐ ブラジル
  - B.1.617.2.46.4 (別名 AY.46.4) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.46.5 (別名 AY.46.5) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.46.6 (別名 AY.46.6) ‐ ヨーロッパ
    - B.1.617.2.46.6.1 (別名 AY.46.6.1) ‐ イタリア
- B.1.617.2.47 (別名 AY.47) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.48 (別名 AY.48) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.49 (別名 AY.49) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.50 (別名 AY.50) ‐ アイルランド
- B.1.617.2.51 (別名 AY.51) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.52 (別名 AY.52) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.53 (別名 AY.53) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.54 (別名 AY.54) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.55 (別名 AY.55) ‐ ルワンダ
- B.1.617.2.56 (別名 AY.56) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.57 (別名 AY.57) ‐ ベトナム
- B.1.617.2.58 (別名 AY.58) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.59 (別名 AY.59) ‐ マレーシア
- B.1.617.2.60 (別名 AY.60) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.61 (別名 AY.61) ‐ イタリア
- B.1.617.2.62 (別名 AY.62) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.63 (別名 AY.63) ‐ ノルウェー
- B.1.617.2.64 (別名 AY.64) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.65 (別名 AY.65) ‐ バーレーン
- B.1.617.2.66 (別名 AY.66) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.67 (別名 AY.67) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.68 (別名 AY.68) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.69 (別名 AY.69) ‐ 南朝鮮
- B.1.617.2.70 (別名 AY.70) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.71 (別名 AY.71) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.72 (別名 AY.72) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.73 (別名 AY.73) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.74 (別名 AY.74) ‐ カナダ
- B.1.617.2.75 (別名 AY.75) ‐ アメリカ
  - ~~B.1.617.2.75.1 (別名 AY.75.1)~~
  - B.1.617.2.75.2 (別名 AY.75.2) ‐ フィリピン
  - B.1.617.2.75.3 (別名 AY.75.3) ‐ 日本
- B.1.617.2.76 (別名 AY.76) ‐ マレーシア
- B.1.617.2.77 (別名 AY.77) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.78 (別名 AY.78) ‐ ドイツ
- B.1.617.2.79 (別名 AY.79) ‐ マレーシア
- B.1.617.2.80 (別名 AY.80) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.81 (別名 AY.81) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.82 (別名 AY.82) ‐ フィジー
- B.1.617.2.83 (別名 AY.83) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.84 (別名 AY.84) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.85 (別名 AY.85) ‐ タイ
- B.1.617.2.86 (別名 AY.86) ‐ カナダ
- B.1.617.2.87 (別名 AY.87) ‐ イギリス
- B.1.617.2.88 (別名 AY.88) ‐ ガーナ
- ~~B.1.617.2.89 (別名 AY.89)~~
- B.1.617.2.90 (別名 AY.90) ‐ イギリス
- B.1.617.2.91 (別名 AY.91) ‐ 南アフリカ、ナミビア
  - B.1.617.2.91.1 (別名 AY.91.1) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.92 (別名 AY.92) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.93 (別名 AY.93) ‐ カナダ
- B.1.617.2.94 (別名 AY.94) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.95 (別名 AY.95) ‐ ヨーロッパ
- ~~B.1.617.2.96 (別名 AY.96)~~
- ~~B.1.617.2.97 (別名 AY.97)~~
- B.1.617.2.98 (別名 AY.98) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.98.1 (別名 AY.98.1) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.99 (別名 AY.99) ‐ ナイジェリア
  - B.1.617.2.99.1 (別名 AY.99.1) ‐ ブラジル
  - B.1.617.2.99.2 (別名 AY.99.2) ‐ ブラジル
- B.1.617.2.100 (別名 AY.100) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.101 (別名 AY.101) ‐ ブラジル、チリ
- B.1.617.2.102 (別名 AY.102) ‐ ペルー、チリ
  - B.1.617.2.102.1 (別名 AY.102.1) ‐ ペルー
- B.1.617.2.103 (別名 AY.103) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.103.1 (別名 AY.103.1) ‐ アルゼンチン
  - B.1.617.2.103.2 (別名 AY.103.2) ‐ カナダ
- B.1.617.2.104 (別名 AY.104) ‐ スリランカ
- B.1.617.2.105 (別名 AY.105) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.106 (別名 AY.106) ‐ 日本
- B.1.617.2.107 (別名 AY.107) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.108 (別名 AY.108) ‐ パキスタン
- B.1.617.2.109 (別名 AY.109) ‐ ナイジェリア
- B.1.617.2.110 (別名 AY.110) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.111 (別名 AY.111) ‐ イギリス
- B.1.617.2.112 (別名 AY.112) ‐ インド
  - B.1.617.2.112.1 (別名 AY.112.1) ‐ バーレーン
  - ~~B.1.617.2.112.2 (別名 AY.112.2) ‐ インド~~
  - ~~B.1.617.2.112.3 (別名 AY.112.3) ‐ イスラエル~~
- B.1.617.2.113 (別名 AY.113) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.114 (別名 AY.114) ‐ アメリカ
- soutB.1.617.2.115 (別名 AY.115)}; (→AY.116に融合)
- B.1.617.2.116 (別名 AY.116) ‐ アフリカ
- B.1.617.2.117 (別名 AY.117) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.118 (別名 AY.118) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.119 (別名 AY.119) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.119.1 (別名 AY.119.1) ‐ チリ、ペルー
  - B.1.617.2.119.2 (別名 AY.119.2) ‐ アメリカ
- B.1.617.2.120 (別名 AY.120) ‐ イギリス
  - B.1.617.2.120.1 (別名 AY.120.1) ‐ アメリカ
  - B.1.617.2.120.2 (別名 AY.120.2) ‐ 南アフリカ
    - B.1.617.2.120.2.1 (別名 AY.120.2.1) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.121 (別名 AY.121) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.121.1 (別名 AY.121.1) ‐ ポーランド
- B.1.617.2.122 (別名 AY.122) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.122.1 (別名 AY.122.1) ‐ イスラエル
  - B.1.617.2.122.2 (別名 AY.122.2) ‐ フィンランド、エストニア
  - B.1.617.2.122.3 (別名 AY.122.3) ‐ デンマーク、スウェーデン
  - B.1.617.2.122.4 (別名 AY.122.4) ‐ 南米、アメリカ
  - B.1.617.2.122.5 (別名 AY.122.5) ‐ 南朝鮮
  - ~~B.1.617.2.122.6 (別名 AY.122.6) ‐ フランス~~
- B.1.617.2.123 (別名 AY.123) ‐ ベルギー
  - B.1.617.2.123.1 (別名 AY.123.1) ‐ ベルギー
- B.1.617.2.124 (別名 AY.124) ‐ ポルトガル
  - B.1.617.2.124.1 (別名 AY.124.1) ‐ ポルトガル
    - B.1.617.2.124.1.1 (別名 AY.124.1.1) ‐ モーリシャス
- B.1.617.2.125 (別名 AY.125) ‐ ヨーロッパ
  - B.1.617.2.125.1 (別名 AY.125.1) ‐ オーストラリア
- B.1.617.2.126 (別名 AY.126) ‐ ヨーロッパ
- B.1.617.2.127 (別名 AY.127) ‐ インド
  - B.1.617.2.127.1 (別名 AY.127.1) ‐ ジブチ
  - B.1.617.2.127.2 (別名 AY.127.2) ‐ カタール
  - B.1.617.2.127.3 (別名 AY.127.3) ‐ カタール
- B.1.617.2.128 (別名 AY.128) ‐ エストニア、ジョージア
- B.1.617.2.129 (別名 AY.129) ‐ ヨーロッパ
- ~~B.1.617.2.130 (別名 AY.130) ‐ バーレーン~~
- B.1.617.2.131 (別名 AY.131) ‐ バングラデシュ
- B.1.617.2.132 (別名 AY.132) ‐ デンマーク
- B.1.617.2.133 (別名 AY.133) ‐ フランス、ドイツ

特徴

変異

スパイク蛋白質の変異
　インド型変異株である系統 B.1.617は変異L452Rを特徴とするが、更に、他系統と比して、新たな変異であるT478K変異が生じたことが特徴となる。系統 B.1.617.1 および系統 B.1.617.2 と比して、系統 B.1.617.2はE484Q変異を持たないのが特徴となる。
　系統 B.1.617.2の、スパイク蛋白質の主な変異(60%以上の配列に見られる変異)は次の通りである。

T19R
G142D
del157/158 (FR156-157del, R158G)
L452R
T478K
D614G
P681R
D950N

非スパイク蛋白質の変異
　ORF1abによってコードされるNSP6、NSP7、NSP12、NSP13に変異がある。またORF3aのいくつかの変異はB.1.1.7(アルファ株)、B.1.351(ベータ株)、B.1.1.28.1(P.1)(ガンマ株)にも見られる。
　ORF3aの13の変異は有害で、野生型(WT)ORF3a蛋白質に見られるような予測モチーフとB細胞エピトープの喪失をもたらし、免疫を回避する。

P25L
Q57H
K67E
V90F
Y109C
R126T
D142N
W149L
D155Y
Y156N
T176I
T217I
G251V

高い伝播性
　ウイルスは一般に、変異を続けるたびに伝播性を高めていく。
　この系統の中でも特に系統 B.1.617.2(WHO名デルタ株)まで進化したこのウイルスは伝播性も高まっており、もし感染者がノーマスクで叫べば周囲の人に容易に感染する。危険であるのでノーマスクには決して近づいてはならない。

強毒化
　感染力が強まっており、WHO名アルファ株である系統 B.1.1.7と比して、家庭内での2次感染の割合は1.3倍程度高いとされている。また、病原性も1.3倍程度高いとされており、伝播性を上げつつ、なおかつ少しずつ強毒化している。
　シンガポールでの研究では、VOC(懸念される変異株)ではない変異株と比して、酸素利用、ICU入室、あるいは死亡リスクは4.90倍上昇し、肺炎のリスクは1.88倍としている。加えて、PCR検査におけるCt値は系統 B.1.617.2患者では有意に低く、Ct値低値(30以下)の期間も中央値18日であり非VOC株の中央値13日に比べて長い。しかし、ワクチン接種はこの重症度を低下させたという。

初期症状の変化
　初発症状は、従来株と比して鼻水の率が高まり、嗅覚・味覚障害の率が減っていて風邪症状が前面に出ている。
　しかし決して症状が軽症化したわけではなく、イギリスの政府機関であるイングランド公衆衛生サービス(PHE)は「入院リスクはほぼ倍」と発表している。つまり、特徴的な初期症状が減ったことで診断が難しくなる一方で、重症化する確率は従来より高まっている。
　初期症状と重症化は全く関係がなく、これは非常に危険な傾向である。
　これに対して「デルタは弱毒性」「ただの風邪」などのデマを流す者もいるが、これは明確な誤りであるため決して真に受けず、感染しないように今まで以上に注意をする必要がある。ノーマスクの人など、明らかに危険な人には決して近づいてはならない。

イギリス
　イギリスで感染爆発を起こした。
　イギリスでは、ワクチン未接種の若年者を中心に感染が広がった、ただ、いくら入院リスクが約2倍でも若年者の入院リスクは元々非常に低いため、辛うじて病床圧迫は生じずに済んだようである。

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