RP2A03
読み:あーるぴーにえーぜろさん
外語:RP2A03

 任天堂のファミリーコンピュータおよびNESCPU
目次

概要
 リコー社により設計された。
 ベースは米モステクノロジー(MOS Technology)社の開発した8ビットマイクロプロセッサーである6502で、音源機能の追加等のカスタマイズが施されている。
 具体的には、6502からBCD演算などを削除したサブセットと音源のpAPUを1チップで搭載し、サウンド用DACとDMA転送機能を追加したカスタムLSIである。

特徴

CPU
 CPUは6502のサブセットで、1.7897725MHzで動作した。
 6502に対し、10進演算が削除されている。6502はステータスフラグのDフラグを1にすることでADC命令とSBC命令の動作が10進演算に変化するという特殊な設計になっているが、この機能が削除されたため、これに伴ってステータスフラグのDフラグも未使用となっている。但し、なぜかこのフラグを操作するSED/CLD命令は残されている。

音源機能
 搭載されているpAPU音源は合計で5チャンネルある。
 これはCPUの名前から、「2A03音源」と俗称されている。CPUの1ピンから矩形波、2ピンから三角波、ノイズ、ΔPCMが得られるが、チップ内にサウンド用DACも含まれているため、この信号はCPUから出力された時点でアナログオーディオ信号である。
 具体的な特徴や使用例は、ファミリーコンピュータの項を参照。

バリエーション
 詳細不明なものも含め、似たような型番の製品を以下に一覧する。

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