M82 X-1
読み:えむはちじゅうに-えっくすわん
外語:M82 X-1
M82
にある
超高光度X線源
の一つ。
ブラックホール
がその正体であると考えられている。「M82 ULX-1」とも。
目次
概要
情報
基本情報
主なカタログ番号
特徴
連星
発生メカニズム
概要
M82 X-1はM82の中心付近にある。しかし
銀河核
の
超大質量ブラックホール
とは別で、M82銀河核から約600光年離れた場所にある。
この
X線源
は、
太陽質量
の460倍程度と見込まれる
中間質量ブラックホール
と推定されている。
情報
基本情報
座標(2000年分点)
赤経
: 09h 55m 50.01s (SIMBAD)
赤緯
: +69°40′46.0″ (SIMBAD)
銀経
: 141.41243° (SIMBAD)
銀緯
: +40.56427° (SIMBAD)
所属
星座
:
おおぐま座
階層:
局部超銀河団
→
M81銀河群
→
M82
→M82 X-1
距離: 約1,200荳光年
主なカタログ番号
M82 X-1
M82 ULX-1
CXOU J095550.1+694046
特徴
連星
M82 X-1は非常に強い
X線
を発しているが、62日周期で変化している。周期的に変化していることから、ブラックホールの周りを何かが回転していて、これがガスの供給源となってM82 X-1が明るく輝いているのだろうと予想できる。
では何が回っているか、であるが、この
伴星
が通常の
恒星
だと仮定すると、観測されるような明るさで輝くだけのガスを供給できない。従ってこの可能性は低い。
また62日という長い公転周期から、伴星の密度が非常に低いということが示唆される。ここから、この伴星は主系列段階を終えて大きく膨らんだ
超巨星
であると考えられる。
発生メカニズム
いくつかの仮説によると、短期間のうちに次々と恒星が合体すると、太陽の1000倍程度の質量を持った中間質量ブラックホールが誕生するとしている。
M82 X-1の周辺には、半径100光年の範囲に恒星が100万個程度集まる高密度の星団が存在するため、このような合体が起こるには充分な環境が整っている。M82 X-1は、このような星団から生まれたのではないかと考えられている。
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