LE-7
読み:エルイーセヴン
外語:LE-7
H-IIロケットの第一段ロケット。
概要
純国産の液体燃料ロケットで、H-IIロケットのメインエンジンであり心臓である。
全長は3.2m、重量は1.7トン。
仕様
- 推進薬: 液体酸素と液体水素(LOX/LH2)
- 推力
- 約86トン (海面上)
- 1,079kN(110トン) (真空中)
- 比推力: 445秒
2トン級の静止衛星打ち上げ能力を産み出す。
このパワーは約2荳5千馬力で、ジャンボジェット機のエンジン4基分の推進力に相当する。
特徴
性能
このエンジンは、それ以前に開発された第二段用のLE-5の技術を生かして開発された。
更に、スペースシャトル・メインエンジン(SSME)と同様の二段燃焼サイクルを採用し、燃料の効率を上げるという高度な技術が使われている。この技術は、他にエネルギアのエンジンでしか採用されていないほどに高度な技術である。
LE-7の液体水素ターボポンプの回転数は42,000rpmとされる。
H-IIロケットでは更にSRBを併用し、海面上で合わせて約316トンの推力を発生させた。
世代交代
静止気象衛星5号(GMS-5)ひまわり5号や、技術試験衛星VII型「きく7号」(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」などの打ち上げに貢献した。
しかし、後期型ではメインエンジンのプロペラ部分に問題が発生してしまった。
改良を施した後継エンジンは、LE-7Aである。
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