KSLV-I
読み:ケイエスエルヴィー-ワン
外語:KSLV-I: Korea Space Launch Vehicle-I
南鮮国内から初めて打ち上げられたロケット。ロシア製ロケットであり、通称は「羅老号」(<NA><LO><HO>、NAROHO、ナロホ) 。
目次
概要
由来
仕様
全体
第一段Angara UM
第二段KSR-1
特徴
実績
概要
由来
公称、二段式ロケットである。
一段目はロシア製
液体燃料ロケット
「Angara UM」で、燃料は
ケロシン
、酸化剤は
液体酸素
である。
二段目は南鮮で製造された固体モーター「KSR-1」で、
固体燃料ロケット
である。
つまり、必要な推力のほぼ全てを一段目だけで稼ぎ、二段目は単なるキックモーターに過ぎないということである。一応二段式ではあるが「事実上の一段式ロケット」である。
仕様
全体
全長: 33m
重量: 140トン
ペイロード
: 100kg(LEO)
第一段Angara UM
ロシア製RD-151エンジン (RD-191エンジン廉価版)
第二段KSR-1
南鮮で製造されたキックモーター。
元々南鮮ではKSRと呼ばれる観測ロケットの開発を進めており、それがそもそものKSLV-Iプロジェクトの始まりであった。結局KSRは完成できず、開発は中止された。
羅老の第二段に使われているキックモーターは、設計はロシア、製造は南鮮とされている。つまり単なるライセンス生産である。
特徴
ロシアのロケットであり、「買ってきたロシア製のロケットをロシア人に南鮮から打ち上げてもらう」という国家プロジェクトである。
ロケット自体の技術はロシア製である。
発射台もロシアの技術と推定される。
ロケット制御に使われる
ソフトウェア
もロシア製である。
打ち上げと管制もロシアが担当している。
その上、ロシア製のこのロケットは新開発の試作品
元々はロシアから技術を盗用する目的があったが、それが叶わなかった。その上、2回も失敗し、3回目はロシアも相当頑張ったらしく、かろうじて成功した。
何とか一回、打ち上げに成功したが、技術的な成果は何一つとして得られない以上、プロジェクトとしては既に失敗していると言える。続ける意味が何もない。
実績
羅老号は全3機である。
羅老ロケット1号機
(2009(平成21)年8月25日) 失敗
羅老ロケット2号機
(2010(平成22)年6月9日) 失敗
羅老ロケット3号機
(2013(平成25)年1月30日) 成功
3機中1機が成功した。
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