羅老ロケット3号機
読み:ナロ-ロケット-さんごうき

 南鮮国内から三回目に打ち上げられたロケット。前2回は連続失敗。三度目にして、ようやく打ち上げに成功した。
目次

概要
 KSLV-I(羅老号)の第3号機であり、南鮮の大型液体燃料ロケット第3号機となる。
 2012(平成24)年10月26日に打ち上げ予定だったが延期され、2013(平成25)年1月30日に打ち上げ成功した。

諸元

ロケットの仕様

ペイロード(積載物)

打ち上げ

計画
 羅老ロケット1号機羅老ロケット2号機が失敗したので、再挑戦となる。
 ロシアのクルニチェフ国家研究生産宇宙センターが開発した第一段ロケットは2012(平成24)年7月から8月頃に南鮮に引き渡されて、2012(平成24)年10月中に打ち上げる予定とされていた。しかし打ち上げ当日、ゴムリングを破損し、ヘリウスガス注入中にガスの漏洩が判明、打ち上げは延期となった。
 2012(平成24)年11月29日に再設定(ウィンドウは12月5日迄)されたが、南鮮製の第二段に不良が発見されたため、再度延期された。
 次は2013(平成25)年1月30日頃に打ち上げ予定と発表され、この日に無事に打ち上げられた。

沿革

特徴

信頼性
 一段目はロシア製なので、新型ではあるが信頼性は高いと見込まれる。
 二段目はロシアで設計されたキックモーターだが、南鮮で製造されたものであり品質が悪い。
 ロシアは、他国の金を使って新型ロケットの実験をしていると言っても過言ではない。

打ち上げ作業
 技術の流出を避けるため、打ち上げ作業はロシアのみで実施(南鮮人立入禁止)。
 つまり、「ロシア製のロケットをロシア人が南鮮から打ち上げた」ものである。

二段目
 一段目も二段目もロシア製なら、失敗もせず最初から全て上手く行くはずだが、品質の悪い南鮮製造品を混ぜようとしたため、失敗が続いた。
 二段目の固体モーター「KSR-1」が最大の問題だが、部品はフランス製である。しかも、このモーターは2008(平成20)年4月に3機同時に製造したものであることが報じられている。
 このうち2機は、2009(平成21)年の羅老ロケット1号機、2010(平成22)年の羅老ロケット2号機でそれぞれ使われたが、3機目は製造されて5年近く経過してからようやく打ち上げとなり、打ち上げの段階で既に経年劣化していることが明らかとなった。
 南鮮航空宇宙研究院(KARI)は、これ以上の経年劣化させないため、年内の打ち上げたいとしていたが、原因究明に要する時間、冬到来による気候変化、大統領選挙などの政治情勢、そしてそもそもロシア人技術者の冬休みにより、年内の打ち上げは不可能だった。

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