H2ブロッカー |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・一般薬編 (BPHARI) |
読み:エイチトゥーブロッカー |
外語:H2 Blocker: histamine2 blocker |
品詞:名詞 |
胃酸分泌の抑制物質の一つ。胃潰瘍治療薬。
胃酸はヒスタミンが胃壁細胞のヒスタミン2受容体(H2受容体)に結合した際に分泌される。H2ブロッカーは、H2受容体と結合することでヒスタミンが結合できないようにし、胃酸の分泌を抑える働きがある。
胃酸分泌を促す物質はヒスタミンの他にガストリン、アセチルコリンがあるので、H2ブロッカーで胃酸分泌が完全に止まるわけではない。そのため健康上の悪影響は気にする必要はない。
世界初のH2ブロッカーはシメチジン(Cimetidine)で、イギリスの薬理学者ジェームズ・W・ブラック(James Whyte Black)が開発した。この功績により、1988(昭和63)年にノーベル医学生理学賞を受賞した。
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