黄道十二星座
読み:こうどうじゅうにせいざ
外語:twelve constellation of zodiac
黄道上にある12個の星座のこと。
概要
名前が似ているので、星占いに使われる「黄道十二宮」と混同されがちだが、区別すべきものである。
古代オリエントの時代に黄道十二宮が作られ、その各宮を象徴するものとして各宮の星座が作られたと考えられている。のちにギリシャ時代に神話と結びつけられ、おおよそ現在の形になっている。
黄道十二宮が一定の幅を持つのに対し、明るい星をつなげて作った星座の大きさはまちまちである。すなわち、黄道十二星座の成立時から、黄道十二宮と完全に対応していたわけではない。
特徴
12星座
現在春分点のあるうお座に始まり、次の12星座を表わす。
- うお座(魚座)
- おひつじ座(牡羊座)
- おうし座(牡牛座)
- ふたご座(双子座)
- かに座(蟹座)
- しし座(獅子座)
- おとめ座(乙女座)
- てんびん座(天秤座)
- さそり座(蠍座)
- いて座(射手座)
- やぎ座(山羊座)
- みずがめ座(水瓶座)
なお、黄道十二宮の場合、歳差運動による春分点のずれから、おひつじ座を第1座とし、みずがめ座が第11座、うお座が第12座となる。
13星座
また、現在の星座境界線を基準にして、へびつかい座を入れて13星座だと主張する向きもある。
へびつかい座を黄道が通ることについては、歳差運動のためという誤解がある。しかし、各星と黄道の位置関係は歳差運動の影響を受けないので、黄道十二星座が成立した頃とほとんど変わっていない。
この点では、星座の境界線を設定する上で、国際天文学連合の配慮が足りなかったというべきであろう。
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