電解コンデンサー
読み:でんかいコンデンサー
外語:electrolytic capacitor
コンデンサーの一種。化学コンデンサー、ケミカルコンデンサー(略してケミコン)とも言う。
概要
陽極酸化により金属表面にできる極めて薄い絶縁性酸化膜を導体間の誘電体とし、電解液を陰極として使用するコンデンサー。
陽極金属にはアルミニウムやタンタルが多く使用されており、この素材によって分類される。
特徴
利点と欠点
電解コンデンサーは小型で大容量にできるが、耐圧が低く、また極性を持ってしまう。高周波には適さないため、低周波フィルターなどに利用される。
極性を持つということはつまり、電解コンデンサーにはプラス電極とマイナス電極があるということである。一般にはマイナス電極を表わす表示が付けられているが、タンタル電解コンデンサーのように+の表示があるものもある。また耐圧電圧も決められている。一般に、耐圧が高いものは大型である。
爆発
電解コンデンサーは、極性を間違えると電解質が電気分解されガスが発生し、爆発する。
爆発することを前提として、爆発時にケースが割れやすいように、ある程度の大きさ以上の電解コンデンサーには切り欠きが入っているほどである。
従って、電解コンデンサーでは、極性だけは絶対に間違えてはならない。二本あるリード線のうち、長い方がプラスである。
故障
爆発などで故障したとき、どう故障するかによって二つのモードがある。
- 開放モード(オープンモード) 故障したときには断線状態となる
- 短絡モード(ショートモード) 故障したときには短絡する
安全のためにはもちろん、開放モードで故障した方が良い。しかしタンタル電解コンデンサーのように短絡モードで壊れてしまうものもあり、このようなコンデンサーが故障すると回路全体が破壊される恐れがある。
種類
コンデンサーは機能毎にも分類されるが、さらに、電解コンデンサーはその素材でも分類される。
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